確定申告:AIのある便利な社会へ

毎年この時期になると、記帳してこなかったことを反省するというのを繰り返しています。部屋を片付けられないのと同じで、コツコツ継続するのが苦手。ランニングを続けられているのは、走ることで自分と向き合えているというのが、大きいのかもしれません。

私は内向的であるので、自分の外にあることには無関心になりやすく、自分が変化していくことを面白く感じます。走れば走るほど心身ともに変わっていく。それは「速くなる」というより「上手くなる」であり、自分で自分の体をコントロールできたことに喜びを感じます。

帳簿をつける作業というのは、その喜びがありません。むしろ、毎日コツコツ記帳するより、1年間サボって記帳の知識がリセットされた状態のほうが気づきも多くて、時間がかかること以外楽しく感じているところもあります。だからといって、今のままでいいとは思いませんが。


私はマネーフォワードというサービスを使って記帳しています。そのサービスのオプションという位置づけで「クラウド経費」というサービスがあり、スマホで経費を記録でき、仕訳帳と連携ができます。スマホで経費を記録しておけば、記帳は済むわけです。

ただ、それすら煩わしいと感じてしまうわけです。ところが、その「クラウド経費」アプリの使い勝手が大幅に向上していました。以前から領収書の撮影と保存ができ、OCR機能もついていたのですが、1年前はそのOCR機能がほとんど使い物にならない状態でした。

なので、写真を撮って1枚ずつ内容を入力していたのですが、久しぶりに使ってみると、かなりの精度で領収書の内容を読み取ってくれます。しかも最初は経費科目を選択する必要があったのですが、何度かやっているうちに、経費科目まで判断してくれるようになっています。

なので、金額を確認して保存するだけ。もしかしたらAIを搭載しているのかもしれません。世の中にはAIが溢れていますが、「賢い」と感じたのはこれが初めてです。ChatGPTも毎日のように使っていますが、こちらは便利ですが、賢いとは感じません。

ChatGPTは勉強ができる子で、クラウド経費は仕事ができる子という感じがします。もっともクラウド経費にAIが使われているのかどうかはわかりません。プログラムにより簡易的に学習しているだけかもしれません(それもAIなのかもしれませんが)。

こうやって世の中が便利になっていく。やっと思い描いていた未来に近づいてきたような気がします。私が小学生のころにイメージしていた未来はドラえもんの世界であり、さまざまなマシンが生活を便利にしていました。ところが現実の未来は、豊かさやゆとりがなく疲弊している人がたくさんいます。


21世紀にもなって、人類の多くはまだ、時間を切り売りして生活の糧を得ています。肉体労働でしかできない仕事も多く、それでいて人手不足という問題も抱えています。人口が増えるというのは、いまのところ絶望的であり、そうなってくると仕事の多くをロボットを含むAIに任せたいところ。

そして、それは意外と近い未来に起きることなのかもしれません。いや、もうすでにAIが世の中のあちこちに組み込まれていて、休むことなく学習し続けている。そんな時代に自分がどう生きるべきなのかを、そろそろ真剣に考える必要が出てきそうです。

エンタメをAIが作る時代。危険な仕事をAIを搭載したロボットが対応する時代。仕事の多くをAIに奪われる可能性が高く、私のようなフリーランスは準備をしていないと、一瞬で吹き飛ばされます。そうならないためにも、まずは足場を固めることからするとしましょう。

著:新井 紀子
¥1,485 (2025/02/06 23:16時点 | Amazon調べ)
\楽天ポイント4倍セール!/
楽天市場
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次