
万里の長城マラソンで北京に行くのに、1度だけ飛行機のビジネスクラスを利用したことがあります。海南航空のフライトが就航したばかりで、とんでもない格安料金だったので片道だけビジネスクラスにしてみました。それが最初で最後のビジネスクラスでした。
たった1回のことですが、0と1の間には大きな隔たりがあり、経験しておいてよかったなと思うことのひとつです。ただ、このあとの人生で大金持ちにでもならない限り、エコノミーに乗り続けるとは思います。エコノミーで困ってることはひとつもないので。
人生で経験がなかった移動手段として、新幹線のグリーン車があります。私にしてみれば、同じ移動するのに高いお金を払う意味がわからなかったのですが、いろいろ調べているうちに、こだまに乗車するなら、普通料金よりもグリーン車のほうが安いことを知りました。
スマートEXサービスを利用して、乗車する新幹線を指定する必要がありますが、それだけのことで大阪から小田原までの指定席より安くなるわけです。それなら利用しない理由はありません。どの座席であろうとも、新幹線内ではパソコンで仕事をしているだけですので。
ただ、やはりグリーン車は快適です。グリーン車でないと困る理由はひとつもありませんが、料金が安くなるのに選ばない理由はないくらい快適。平日の昼過ぎというのもあって、車両はかなり空いていましたが、そもそも1座席あたりの空間が広くて、余裕があります。
デーブルにMacBook Airを置いて作業しようとすると、私が小柄というのもあって、かなり座席の前側に座らないとキーボードの奥側に手が届きません。なので乗車時間中、背もたれはほとんど使っていません。ただ気分転換にくつろぐ瞬間には指定席にはない包み込むような柔らかさを感じれました。
繰り返しますが、グリーン車でなければいけない理由はひとつもありません。指定席のほうが安いなら、そちらを選びます。でも、車両は静かで仕事に集中できますし、4時間ちょっとの移動が本当にあっという間でした。まぁ7時間20分のバス移動ですらあっという間に感じる人間のいうことなので、真に受けない方が良いかと思いますが。
人生経験のひとつとして利用してみる価値はあります。知って選ばないのと、知らずに選ばないのとでは天と地ほどの差がありますので。飛行機のビジネスクラスに乗ったときのような喜びはないのですが、会社の経営者や芸能人が使っている席を体験することで、人によってモチベーションアップになる可能性もあります。
私は昼のバス移動が快適であることを知ってしまったので、おそらくこだまのグリーン車に乗ることはそれほど多くないかと思います。ただ、選択肢が増えたのは良いことです。これまでは夜行バスと新幹線の指定席の2択でしたが、今回の大阪遠征で選択肢が4つに倍増しています。
何事も経験です。私は意外と食わず嫌いが多くて、最初から土俵に上げないことが多々あるのですが、そういうものを少しでも減らしていきたいところ。もちろん、無理して新しいことに挑戦する必要はありませんが、少なくとも経験したことがないことに対して、最初からNGとするのはやめようかと。
しかし、世の中にはいろいろなサービスがあるものです。誰にでも門戸は開いているのに、知っていないと受けられないサービスがいくつもあります。たとえばANA Pocketは、年間6,600円で1.7万マイル以上貯めることができます。ものすごく有利なのに知らない人も多数。
そういうものばかり追い求めるのはさもしいものですが、便利なサービスとは上手に付き合っていきたいところです。大事なのは自分で選ぶこと。選べる環境を整えること。そのために、気になるサービスはどんどん利用していこうと思います。経験したことは全部、資産になりますから。