
原因がわからない右胸の痛みですが、筋肉か神経系のトラブルだろうというところまで把握しており、自分なりにいろいろ試しています。本当は病院に行くべきなのかも知れませんが、体のトラブルは自分の体を知るいい機会なので、病院で治療するのはもったい。
原因候補のひとつである背中の筋肉をほぐしてもあまり効果がなかったのですが、その際、右腕の付け根をほぐすと痛みが和らぐことに気づきました。どうやら原因はこのあたりにあるようです。ほぐせば治るのか、それとも別の方法があるのかは分かりませんが、とにかく1歩ずつ正解に近づいています。
どんなトラブルにも原因というものがあり、そこを解決しないと再発します。ただ、現代の医療は対処療法になることが多く、たとえは花粉症は本質的な改善ではなく、鼻水や目の痒みなどを抑えることで「治療」とします。医療としてはそれが最も効率的な対策なのかもしれませんが、本当に大事なのは再発しないことです。
再発防止ということで、昨日のブログでは東京マラソンの紙コップ不足、水不足をテーマに掲げてお話ししましたが、今日は批判が大きかった大阪マラソンの荷物預け(今年から荷物の返却場所を変えたことで1〜2時間かかった)について、私なりの考えをまとめておきます。
まず、そもそもの流れをお伝えしておくと、昨年の大阪マラソンの荷物預けが舗装されていない土の広場で、雨が降ったこともあってゴール後に足場がぐちゃぐちゃに。それに対して、不満の声がかなり上がったことで、大会側は荷物預けを大阪城ホールに変更しました。
その結果、3.4万人の参加者を捌ききれずに、預けた荷物を受け取るのに1〜2時間掛かってしまい、不満の声が広がりました。通常のマラソン大会であれば、荷物返却にかかる時間は数分以内。規模は違いますが、愛媛マラソンだと荷物預けのテントに到着したときには、すでに荷物が用意されていました。
42.195kmを走ったあとに1〜2時間も並ばされるなんて想像しただけでもストレスになりそうですか、そういえば湘南国際マラソンもシャトルバスの待ち時間がそれくらいになっていたはず。レース後の動線や人の流れというのは、大規模マラソンに共通する課題のひとつです。
東京マラソンも、荷物を受け取るまでに20〜30分もかかります。そして、数万人規模になると、これまでと違う方法に変えたときのシミュレーションができません。もちろんある程度の想定はできます。1人にかかる時間が1分として、1時間に最大1万人やってくるとしましょう。
この場合、167ヶ所で返却する必要があります。実際にはひとつ返却テーブルで、同時に3人分くらい回せるとして、返却口は56ヶ所になります。おそらく大阪マラソンもこれくらいのシミュレーションはしているはずです。ただ、実際には混雑する時間には波があり、さらには建物の出入り口がボトルネックになる可能性もあります。
56ヶ所で返却するということは、動線となる通路を1分間に56人が通過する計算になります。これを想定していたとしても、少しでもイレギュラーなことがあると破綻します。なのでこういう場合、本来は大阪城ホールの動線、荷物返却のペースから、参加者数を逆算します。
でも、大阪マラソンはまず参加者数があり、でも未舗装の場所での返却はしたくない。できることなら、ランナーを雨から守れる場所がいい。そう考えた結果が大阪城ホールだったのでしょう。もしかしたら、シミュレーション上ではすでに破綻してあることをわかっていたのかもしれません。
それでも無理を通したのは「ランナーの声」を無視できなかったから。ただ、ランナーの声は必ずしも正しいとは限りません。今回のトラブルの原因は、大阪マラソンの運営が「より良い大会にしたい」との気持ちが強く、ランナーの声に従ったから。それが裏目に出たというのは、今後の大会運営に大きな影響を与えるような気がします。
