
ライティングを始めて10年近く経ち、仕事は安定するどころか、選り好みした結果、アルバイトが主な収入源となっています。それでもやりたいことをやれていますし、もう少し節制しなくてはいけませんが、ストレスなく暮らせています。
会社員を続けていれば、もっと安定した収入を得ることができ、機械設計者としてもそれなりの経験も積めたはずです。ただ、エンジニアであることへの執着はなく、そもそも私としては「仕事なんてどれも同じ」という感覚がずっとあります。
一昨年は北海道で飲食店の立ち上げや宿の運営、昨年からアルバイトを始めたことでその思いは余計に強くなりました。どの仕事をするのだって全力でやるしかなく、正しく向き合っていれば、きちんと評価してもらえます。そして、どの仕事のやり甲斐も基本的には同じ。
より多くコミュニケーションを取れる職場のほうが好きですが、作業として得られる充実度や満足度に違いはありません。どの仕事であっても自分にはできないと思うこともありません。ライン工は退屈なのでやりませんが、できないわけではありません。
だから、アルバイトはあまり仕事を選びません。近いほうがいいというくらいで、基本的にはフィーリングで決めています。適当に選んで、そこでさまざまな経験を積む。それが後になって糧になるので、あえて厳しい職場に行くこともあります。
アルバイトをするようになって、いろいろな人がいることを知りました。自分だけで仕事をしているときは、クライアント以外と接することがまずないので、あらゆることが自分基準になっていましたが、外に出ることで視野がだいぶ広がった気がします。
小説を書くために、頭の中で物語の構築を始めました。最初はざっくりとしていたのですが、ある程度の情報が溜まったところから、妄想がどんどん加速していきます。あまりに進むので、慌ててアプリを立ち上げて、思いついたものをメモとして残しています。
仮タイトルを付けているのですが、話が勝手に展開するので、タイトルと内容が少しずつズレてきたのですが、ここは気にせず進めていくとします。小説の執筆ときちんと向き合うのは初めてのことなので、何が正解なのかはわからないので。
そうやって物語が進むのは、アルバイトの経験が活きている気がします。これまで人の感情というものをあまり考えてきませんでしたが、多くの人に接したことで、自分の思考の幅がずいぶんと大きくなっているようです。私は創造が苦手なタイプですが、今ならなんでもできそうな気がします。
アウトプットはインプットがあって初めてできるもの。創造のために想像できるというのは、十分な量の情報が溜まっていることを意味します。そして十分な睡眠時間を確保することも大切です。とにかく脳が動いてくれないと文章を書くことはできませんので。
この2年ちょっとの期間は、まさに情報を得るための時間であり、それが小説の内容に大きく影響している。まだ1文字も書いていないだんかいで、あれこれ言うには早すぎますが、言葉として残しておきたい衝動のほうが大きくてついブログに書いてしまいました。
いい作品になるかどうかはわかりません。やっぱり平均点よりも少し上、それくらいの作品になる可能性もあります。でも、執筆は凡人にでもできる遊び。これで食べていこうというわけではないので、今は純粋に創造を楽しもうと思います。