走り込み:秋マラソンで結果を出すために4月5月にすべきこと

マラソンは準備のスポーツです。直前になって慌てて練習しても効果は薄く、事前にどれだけ走り込んだか、どのようなトレーニングを積み重ねてきたかで結果が決まります。ただ、その準備にはとてつもなく長い期間が必要で、長期視点なら準備に3年かかります。

ある程度トレーニングを積んで、しっかり走れるようになったら、マラソンの準備期間は半年くらいになります。10月や11月に開催される秋のマラソン大会に出場し、そこで結果を望むのであれば4月から走り込みを始めなくてはいけません。

ところがランナーの多くは春になるとマラソンへのモチベーションが一気に下がります。3月にフルマラソンを走ってオフに入るというのもあるのですが、秋マラソンに向けて、4月が走り込みの時期として大切だという意識があまりないのかもしれません。


実際に3月末くらいからRUNNING STREET 365のアクセス数が大幅に下がります。9月くらいからまた増えてくるので、SEOなどの関係ではなく、単純にランニング関係の検索をする人が減るのでしょう。しばらくマラソン大会がないので当然といえば当然です。

しかも、夏は猛暑になることがほぼ確定しているので「いま頑張ったところで」という意識も働くのでしょう。実際に日本の夏はとても走れるような環境ではなく、工夫をしなければ春の走り込みが無駄になってしまいます。そういう意味では秋マラソンで結果を望むことに、そもそも無理があります。

秋マラソンは冬マラソンに向けての準備くらいに考えておくか、夏にしっかりトレーニングできる環境を整える必要があります。でも、その認識が広まってないので、多くのランナーが秋マラソンで撃沈します。私も若い頃は何度も経験しました。

今は自分の走力に見合ったペースで走れるようになっているので、秋マラソンで撃沈することもなくなりましたが、そこに向けての準備の難しさがなくなることはありません。タイムを出したいなら、やはり4月5月にきちんと走らなくてはいけなくて、夏のトレーニング環境も重要です。

私自身はもうマラソン大会に向けての準備をすることはありませんので、もうその点に関する悩みはないのですが、私なりに考えてたどり着いた方法をお伝えしておきます。まず、4〜5月に走り込むのは絶対です。秋マラソンで結果を出したいなら、2ヶ月で800kmは走りたいところ。

さらに冬マラソンも頑張るなら1000kmくらい走っておかないと、マラソンシーズンの後半に走力が低下して、思うような結果を出せなくなります。そんなにも走れないという人がほとんどかと思いますが、フルマラソンを本気で走るというのはそういうことです。


もちろん、そこまでやらなくてもサブ3を達成できるような人もいます。でも、その人は自分のポテンシャルを100%引き出しているわけではなく、他人が決めた物差しで「サブ3を達成した」と喜んでいるだけ。その人はもっと成長できるのに。

それはともかく、春に走り込んだら問題は夏をどう過ごすか。私なりの対策としては「ジムを活用する」です。ジムで走って筋トレをする。そうすれば暑さに悩まされることもなく、走力を上げることができます。あえて外を走るなら早朝のみ。

夏にそのメニューをこなすために、4月5月に走り込む。ただ、このやり方はきっと流行りません。なぜなら、半年かけて体を作るという考え方が定着していないから。とはいえ、他人のやり方に口を出ししても仕方ないし、自分自身はもう頑張らないので、どうでもいいんですけどね。

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