役割:持てる荷物は限られている

万里の長城マラソン2025が無事終わりました。トラブルは多々ありましたし、反省すべきポイントはいくつもありますが、それらはいずれも改善できることで、反省はしつつも前向きに、秋大会に向けて気持ちの切り替えをしています。

秋大会はまだ走るつもりですが、そろそろ自分の役割をはっきりさせるべきかなと考えています。立場そのものは日本事務局の代表ですが、今は日本事務局であり、オフィシャルフォトグラファーであり、ランナーでもあります。そして選手のサポートも。

今回はハーフマラソンに参加しましたが、集合時間に間に合わなかった方がいて、その方を会場に誘導するためのやり取りをしつつだったので、すべてが中途半端になってしまいました。もちろん、優先すべきは日本事務局としての役割です。


それなのに、自分が走るということと、写真を撮るということをどちらも手放せなかったのが反省。ベストを尽くしたと言えば聞こえはいいですが、遅刻が決まった段階で、スタート会場で待機すべきでした。結果としては、どれも破綻はしていないのですが、やり切れた感はあまりありません。

走りながら「体が3つ欲しい」なんて考えてしまいましたが、もちろんそんなことはできません。できないということはキャパオーバーを起こしているわけです。余裕が1ミリもないから対応が後手に回ってします。そろそろ春大会は「走らない」の判断が必要かもしれません。

もしくは10kmに変更するか。ハーフマラソンを走るからドタバタするわけです。ただ、ハーフマラソンで優勝できていないことが私の中で引っかかっていて、こだわってしまう。そのくせ、走りながら撮影をするという矛盾。ここは改善すべきポイントのひとつ。

もう優勝は狙わない。秋大会で日本人参加者が10人を切るなら真剣に走れなくもないですが、秋は10人以上、春は30人以上の日本人を集めることを目標にするので、「10人を切るなら」という前提がすでにブレています。

万里の長城マラソン日本事務局として、日本人参加者に楽しんでもらう。これが大前提。そして、もうひとつが世界中のランナーに楽しんでもらうこと。まずは日本人参加者を全力でサポートし、その次にすべての参加者に喜んでもらうために、撮影に特化する。

私利私欲をきちんと消していくこと。万里の長城マラソンでそれを実現するには、普段から私利私欲をなくす必要があります。基本的に自己中心的な人間ですので、簡単なことではありませんが、私利私欲をなくすことが自分のためになると考えれば自己矛盾は起きません。


万里の長城マラソンに限らず、自分をサポートしてくれる人が必要だというのは、最近よく考えることのひとつ。スケジュール管理もあやしくなってきましたし、やはり体が1つでは足りていないので。ただ、サポートをしてくれる人を雇えるほどは稼いでいません。

だったら自分の役割を明確にして、自分のやることを絞るしかありません。すべてを完璧にこなせる超人ではないので、凡人としてやれることを最大限に積み重ねる。そのために、何かを諦めることも必要なら、まずは自分の欲を満たすことを諦めればいい。

いつも言っていることですが、持てる荷物は限られています。ときどきそれを忘れてしまうのですが、忙しくなったときこそ再確認。あれもこれも中途半端になっているのは万里の長城マラソンだけではないので、まずは何を持つのか、何を手放すのかをもっと明確にすることから。

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