
毎年のように中国に行くようになって15年以上経過しました。パンデミックの期間は訪中できていませんでしたが、ここ最近、パスポートに押されているスタンプは中華人民共和国と中華民国ばかり。この10年で何回中国を訪れたかわかりません。
それなのに私の中国語はさっぱりです。多少の単語やフレーズはわかるので、まったくコミュニケーションを取れないわけではありません。お店で注文はできますし、咄嗟に「ビールはありますか?」くらいは聞けます。でも会話となるとほとんどできません。
万里の長城マラソンの場合、まず間違いなく中国語のできる参加者がいますし、代表の朱さんは日本語を話せます。それに甘えてきたところがあり、勉強しても続いたことがありません。ただ、万里の長城マラソンに人生を全振りするなら、中国語は必須。
少なくともボランティアスタッフさんと会話できないことには、日中友好なんて夢のまた夢。私が日本人参加者とボランティアスタッフさんを繋ぐ役割を果たさないことには、深い交流にはなりません。なので、今回はいつも以上に真剣です。
とはいえ、これまでと同じやり方では、いつまで経っても成長を期待できません。そもそも語学学習の基本もわかっていないわけです。それは効率のいい走り方を知らないで、独学でランニングを始めるようなもの。思うように話せなくて当然です。
言語というのは中国語に限らず、本当はもっと簡単に習得できるものなはずです。どの国であっても自国語を話せない人などいないわけで、言語に簡単も難しいものありません。自分が勝手に難しいと思っているだけ。だからまずは、その障壁を取り除くことから。

もちろん独学でも習得できるとは思います。少なくとも私はそうやって、ランニングのトレーナーをできるレベルにまで到達しました。むしろ、独学だから教えられることもあります。それはきっと中国語でも英語でも同じ。だから、ここからは自分なりのアプローチをしていきます。
とにかく大事なのは継続。それはランニングと同じで、なおかつ私の場合は「会話」がメインですので、口にしないことにはどうにもなりません。最近はAIを使った語学学習などもあるようなので、毎日少しでもいいから話す習慣をつけることにします。
あとは聞き取れないとコミュニケーションが成立しないので、YouTubeなどで中国語を聞くようにすることでしょうか。これまで動画配信は好きなものを選んで見ていましたが、その「好き」に中国語を加えていくとします。語学学習の配信なども参考にしながら。
中国語は発音が難しいと言われていますが、日本語も発音はなかなか難しい部類だと思っています。日本語の場合はそれでも通じているだけで、イントネーションは思っている以上に繊細。でも私たち日本人は、それを使いこなしています。
言葉は本来、耳で聞いて、口で話すものであり、読み書きはその後のこと。でも、耳で聞いて……は学習として効率が悪い、もしくは教えにくいから読み書きが基本になっています。そこが私にとっての突破口かなと考えています。読み書きは必要だけど、そこは入口ではありません。
とにかく中国語も独学でやれるところまでやってみるつもりです。来年春の万里の長城マラソンでは、ボランティアスタッフさんから笑いを取れるくらいには、成長していたいところです。まずは三日坊主にならないように気をつけます。
