PV撮影:30人に響く動画を作る

北京から戻ってきて、ここからしっかり働かなくてはいけないのですが、この数日は大会のリザルトをまとめたり、写真をアップロードする作業を進めていました。あわせて、万里の長城マラソン2025秋のエントリーページやバナーを作る作業も終わらせました。

これで秋大会への申請はできる状態になり、あとはここから発信する情報をもっとわかりやすくしたり、さまざまな形でアピールしていくだけです。現在はSNSで写真を使ったスライド動画を流していますが、これもどこかのタイミングでもっと魅力的なものに変えていくつもりです。

とにかく存在を知ってもらう必要があります。とはいえ、日本事務局としての目標は30人ですので、「広く浅く」ではなく「狭く深く」を狙っていきます。何十万人もいるランナーのうち30人に刺さればいいのですから、他のマラソン大会とは違ったアプローチをしていくことになります。


今年の夏には万里の長城マラソンのPV撮影のために北京に行くことになるのですが、今回はChatGPTを使って絵コンテくらいは作って行こうかなと考えています。いつもは素材だけ渡されて編集しているのですが、それだとランナーに訴えるものができません。

私自身が映画監督になるくらいのつもりで、構想を提案して撮影も進めていく。そうすれば、私が辱めを受ける必要もなくなります。そのためには、とにかくたくさんのPVを見なくてはと、観光協会の動画などを積極的に見るようにしています。

どの観光協会も、プロが撮影しているからか素晴らしい仕上がりになっているのですが、その再生回数を見ると絶望的な気持ちにさせられます。おそらく100万円以上の予算を使って、5,000回も再生されていないものがいくつもあります。

どれだけ素晴らしいものでも、ただ作ってYouTubeにアップするだけでは誰も見てくれません。これだけ多くの動画が溢れている時代ですので、美しいだけでは心に刺さることもなく、むしろどこかクセのある動画のほうが拡散されていきます。

それを理解するまでは、私も美しい動画を作ろうと思っていたのですが、おそらく私は大きな勘違いをしていました。「何だこれは?」を引き出す必要があり、ただそれは30人にだけ響けばいい。だから、思いっきり個性的なものでいいような気がしています。

もちろん、そこから万里の長城マラソンがイメージできなくてはいけません。そのうえで「これは訪れてみたい」と感じる仕掛けがあれば、参加者も増えるように思えます。たとえば、PVで私が何かに挑戦し、その答えが万里の長城マラソン2025秋で見られるというようなものでもいいわけです。


ただ、私は真面目な人間ですので、奇抜なことが得意ではありません。誰もやっていない新しいことを思いつくこともありません。だから発想力で勝負するのではなく、むしろ真面目であることを武器にしてアプローチできないかと考えています。

たとえば、まずは万里の長城をショートショートを書いてみる。これなら私にとってもそれほどハードルは高くありません。ショートショートを万里の長城マラソンのサイトに掲載するのもありです。そんなことはどんな大会もやっていませんし、やる価値はあります。

小説を書くための勉強にもなるので、5月中に考えてみるとしましょう。今月はあと2回ほど遠征があるので、考える時間はたっぷりあります。それまでにさまざまな動画を見て学ぶこと。多くのことを吸収して、自分の代表作と言えるPVを目指します。

著:藤尾 秀昭, イラスト:片岡 鶴太郎
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