
私たちは日常生活において、さまざまな取捨選択をしています。たとえば「ランチに何を食べるか」というのは、会社員だと楽しみでもあり悩みでもあるかと思います。社食のない会社勤めの場合、毎日の食事選びを煩わしく感じてストレスになっていることもあります。
選択肢が多いことはいいことだとと考えている人もいるようですが、選択肢の多さと豊かさや幸福度は必ずしも一致しません。選択肢が多いということは、それだけ「選ばない」ものが増えるわけです。それは心残りになることもありますし、「あっちにしておけば良かった」なんて後悔にもつながります。
多様性の時代とされており、個性が尊重されやすいという背景も、選択肢の多さが良いことだと勘違いする要因になっています。私自身も「選ぶ」という行為が好きで、何かを手に入れるときには、徹底して比較します。でも、それがストレスになっているのも事実です。
だから、基本的に同じものばかり着て、自宅での食事は基本的に決まったものばかり食べています。ご飯は1回2合炊くので、3食を1セットにしていますが、3食の内訳が変わることはありません。それにより、おかずに何を食べるか迷わずに済みます。
これは外食するときも同じでいいのでは?というのが数日前から考えだしたこと。もちろん、1人で食べるとき限定ですが、外食が必要な場合は、原則として吉野家か箱根そばに固定。メニューも基本的には毎回同じものにする。そうすれば迷いがなくなります。
時間に余裕があるならお店選びやメニュー選びに時間をかけてもいいのですが、私はとにかく時間が足りていません。食事はできるだけ無駄を省きたいわけです。そのためには「決める」を減らしていこうかと。外食もそれほど多いわけではないので、それでいいような気がします。

私は食いしん坊ではありますが、記憶力が低いのもあって、同じものを食べ続けることに抵抗がありません。毎朝トーストとサラダを食べていますが、毎朝幸せな気分になります。だとしたら、たまに食べる外食も吉野家と箱根そばがあれば十分です。
もちろん遠征をしたら地のものを食べますが、それは遠征の目的に「そこでしか食べられないものを食べる」ことが含まれているから。そこで時間をかけて悩んで選ぶという行為を楽しむための遠征だから、自分の中でスイッチを切り替えればいいだけ。
他の人と一緒の食事も同じ。ただそれを1人の日常にまで取り入れないこと。そうやって選択肢を減らすことで、少しだけでもゆとりを作り出さないと、どうにもやることが回っていきません。そして何よりも、自分の目的以外のところで時間を使いたくないというのが正直なところ。
1日は24時間しかなく、1年は365日です。この限られた時間の中で「やり切った」と思える瞬間を作り出すためには、やることや考えることを絞る必要があります。少なくとも今はやらなくてはいけないことの半分もできていません。
だから外食以外でも「決まっている」ことを増やし、「決める」ことを減らすようにしていきたいなと。自分には関係ないというものも増やしていく。そうすれば買い物に出掛けて、時間を無駄に消費することもなくなり、自分に関係あることについての時間を増やせます。
あれもこれもできる人でなくていい。なんでもしっかりやれる自分でありたかったけど、残念ながら、いまの私にそこまでの余裕はありません。だから、今やるべきことだけに集中していきます。まずは22時になったら寝るというルーティンを定着させることから。