加齢:RUNNING STREET 365の方向性

年齢のことはあまり気にせず毎日を過ごしていますが、流石に50歳になる歳ともなると、日々の節々に年齢を意識せざるを得ない状況が生まれます。年齢は数字でしかないと嘯く人もいますが、年齢は年齢。それにはきちんと意味があると私は考えています。

年齢に応じて体力も筋力も落ちてきますし、記憶力も低下します。思考も柔軟性を失っていき、若い頃のように情熱で動くこともなくなってきました。マラソンでタイムを追わないと決めたのも、まさにその象徴のようなもので、もう1秒を削るための情熱はありません。

ただ、もっと上手く走れるようになりたいという情熱はあるので、走れるうちは走り続けるつもりです。とはいえ、ランニングとの向き合い方は間違いなく変わっていきます。そうなったとき、RUNNING STREET 365のスタンスをどうするかという課題があります。


悩んでいるというほどではありませんが、RUNNING STREET 365で発信する内容が、これまでと同じというわけにはいきません。これまでは、「フルマラソン」というのがひとつのキーワードでしたが、ここを変更しないと自己矛盾を起こしてしまいます。

言霊という言葉があるように、文章にも言霊に近いエネルギーがあります。私自身はタイムを追わなくなったのに、RUNNING STREET 365でフルマラソンで自己ベスト更新を煽るような記事を書いていると、自分の中で感情の分断が起こってしまいます。

そういうところから自律神経は乱れていくことを、これまで何度も経験してきました。口にする言葉、文章にする文字、自分の思想はできるだけ矛盾が起こらないようにしておかないと、思わぬところで落とし穴にはまってしまいます。

だからRUNNING STREET 365のコンセプトも今のままではいけないなと考えていましたが、やっと進むべき方向が見えてきた気がします。これまでは「フルマラソンでベストを尽くす」ことを軸としてきましたが、これからは「ランニングで満たされる」がひとつの方向にします。

マラソン大会は満たされるための要素のひとつでしかありません。でもランニングはもっと自由で、健康のために走ってもいいし、自分の時間を確保するために走ってもいい。そんなランニングの可能性を広めていくのにRUNNING STREET 365を使うことにします。

もちろんマラソン大会の情報や、最新のランニングシューズのレビューは続けます。何か大きな変化があるわけではなく、むしろ変化が起きるのは私の内側だけ。記事を書くときの背景が変わるので、文章の内容も少しは変わるかもしれませんが。


ただこれは、かなりダイナミックな変化でもあります。RUNNING STREET 365が存在しているのは、多くの人がマラソン大会で結果を残したいというモチベーションがあるから。たとえば健康のために走っている人は、ランニングに関する調べ物をしないので、サイトにアクセスしてくることはありません。

だからコンテンツがとても重要になります。健康のため、生活を充実させる人が「これ何か面白い」と感じるコンテンツをひとつ用意すること。そして、それを真似て走ろうという気持ちになってくるかどうか。もちろん、そのコンテンツを作る時間はありません。

とはいえ、可能性は感じています。RUNNING STREET 365に社会的な存在意義を持たせる。そんな大きな風呂敷を広げてみようかと思います。すぐにというわけにはいきませんし、思いつきでやることではないので、ここからしっかり時間をかけて検討していきます。

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