朝令暮改:「絶対」を作らずに変化し続ける

嬬恋高原キャベツマラソン遠征では、いたるところで通信ができずに少し困った状態になりました。これほどまでに通信環境に依存しているとは思わず、ちょっと自分の働き方やライフスタイルも少しは修正しなくてはいけないような気がしてきました。

泊めさせてもらった知人の別荘では、アンテナは1本だけ立ちますが、通信速度がダイアルアップよりも遅い状態。LINEにメッセージが来ても内容を確認することもできません。マラソン会場も基地局が少ないからか、楽天モバイルはアンテナが全開でも通信できません。

そんな状況で単独行動してしまい、一緒に行ったラン仲間とはぐれてしまうという失敗。行動のベースが「スマホがあれば何とかなる」になっていて、繋がらないことは把握していたのに、それに順応できずに正しくない行動をとってしまい反省しました。


便利すぎるがゆえに、それを失ったときのリカバリーが効かない。失ったときの備えができていない。これは人間力の低下であり、笑い話として流してしまうわけにはいきません。とはいえ、生活圏でそのようなトラブルは起きないのも事実。

通信環境がなくても、何とか乗り切れるようになるには、意識して圏外になるような場所に滞在した方がいいのかもしれません。デジタルデトックスではありませんが、少なくとも通信がない環境でも自分のやるべきことがある状態を作り出せるようになっておきたいところです。

デジタルは便利ですが万能ではない。当たり前のことなのに、いつの間にか忘れていました。おそらくデジタル以外もそうなのでしょう。自分が「これ」と信じたものが自分の中ですべてになってしまう。普段の生活の中でもよくあることです。

ちょっと視点を変えて可能性を広げてみる。人はそれを柔軟性と呼びますが、私はいつの間にか柔軟性を損ない、ガチガチの人間になりつつあったようです。ランニングも自分なりの正しさを持っていて、いつの間にかそれに固執してしまっている面もあります。

たとえば今回走った嬬恋高原キャベツマラソンはアップダウンが続くコースなのですが、坂道を登るときに、これまではずっと太ももを使って走ってきました。上り坂は比較的得意なので、それでいいんだと思ってきたわけです。上り坂はパワーで押し切るものだと。

でも、今回は最近取り組んでいる、足裏を起点に走るという走り方を採用した結果、裸足でゆっくり走ったとはいえ、筋肉痛はほとんどありませんし、コースが厳しかったという印象すらありません。まだ導入したばかりで、走り方に見合う筋肉が足りていませんが、おそらくこの走り方は自分にとってのスタンダードになります。


詳しく説明するのは難しいので、詳細を知りたい方はパーソナルトレーニングの依頼をしていただければ対応します(有料ですが)。もっとも大事なのはそこではなく、走り方を変えるという柔軟な思考を持つことで、これまで以上に効率のいい走り方を見つけたということです。

これが絶対と思えるやり方を持っている人は強くてかっこよく感じますが、それは私のスタイルではありません。朝令暮改を繰り返して、最適化していくのが私のやり方。それなのに、いつの間にか工夫することをやめていました。それについては猛烈に反省しています。

ただ反省するだけで走りが上手くなるわけではないので、9月の階段マラソンまでに、まずは新しい走り方を体に染み込ませるとします。ランニングの優先順位は上げられないので、間に合わないかもしれませんが、まずはできることだけを積み重ねていきます。

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