広告:無料で提供される情報などない

RUNNING STREET 365のお問い合わせフォームに「万里の長城マラソンのバナーが大きく表示されて目障りだから何とかして欲しい」という投稿がありました。どういう形であれ、万里の長城マラソンが存在感を示せている証拠であり、ほぼ狙い通りの結果です。

もちろん万里の長城マラソンのバナーを消すことはありません。タイミングによっては別のバナーに差し替えることはあるかもしれませんが、その宣伝枠はRUNNING STREET 365を運営する目的であり、「目障り」という個人的な感情に影響を受けることはありません。

ただ、自分としては大きく表示されているという感覚はなく、もしかしたらスマホだとそうなっているのかもと思って確認したところ、豆粒のような文字になっていて、むしろアピールが足りていないくらいでした。PCの画面でもそこまで大きくはありません。


では、なぜそんなクレームが入ったのか。考えられるとすると、その方は広告を消す機能をブラウザに追加しているなどして、一般的な広告が表示されない状態にしているということです。広告が表示されないはずなのに、消せていないから目障りだと感じたのかもしれません。

目障り具合で言えば、Googleアドセンスの方がよっぽど邪魔で、これに関しては心苦しく感じていますが、RUNNING STREET 365はボランティア活動ではなく、営利活動でもあるので、収益確保のために仕方なく導入しています。もう少し抑えてもいいかなとは考えていますが。

それなのにGoogleアドセンスではなく、万里の長城マラソンのバナーが気になるわけですから、そういうことなのでしょう。その人にとって広告は悪であり、存在してはいけないものなのでしょう。そういう人は世の中に一定数います。

本人は間違ったことをしているつもりもなく、むしろ正義感に近い感覚で広告を嫌っているのかもしれません。もしくは「広告ブロックしないなんて意味がわからない」なんて考えている可能性もあります。実際にそういう人に会ったこともあります。

でも、それは万引きをしているのと同じようなもの。テレビのようにCMの間は別のチャンネルに変えるというのはまだいいのですが、何らかの情報を得たり、エンタメの提供を受けているのに、それらを制作するのに必要な収益源を排除するのは、正しい行為ではありません。

もちろん無料で受けられるサービスは、無料で受けていればいいと思います。そういうサービスも何らかのビジネスモデルにより、サービスそのものは無料で提供できているわけで、利用する側が考えることではありません。ただ、広告収入を不正に阻止するのは正義ではありません。


ランナーの中にも、かつてはゼッケンを小さく折りたたんで、スポンサーの表示を隠している人がいました。風の抵抗を減らしているとかそんな言い訳をしていましたが、それも不正行為であり、大会によっては失格にされることもあります。

それくらい大会にとってスポンサーは大切で、スポンサーなしでは大会運営なんてできないわけです。それはRUNNING STREET 365における広告も同じで、広告があるから情報を提供できています。広告を取り外すなら、サブスク化することになります。

もっともその場合は、誰もサブスクに加入してくれない可能性もあるので、やはりバナー広告に頼ることになります。持続していくにはそれは必要なものであり、クレームくらいで変えられるものではありません。見苦しくならないようにバランスは取るようにはしていますけどね。

著:波田浩之
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