迎秋:気温が高い日のマラソン大会とどう向き合うべきか

中国から帰ってきたら、もう8月も半ばになっており、どことなく夏の終わりを感じつつあります。また週末あたりから暑くなるとのことですが、私にとってお盆を過ぎればもう秋という感覚があり、夏好きとしてはどことなく寂しさを感じるようにならます。

今年の夏はかき氷も食べて花火もして、撮影とはいえ旅もして、足りていないのは旅ランくらいでしょうか。旅ランしたい気持ちもありますし、今年は熊野古道へ行くつもりでしたが、やらなくてはいけないことを考えるとそれどころではなく。

とりあえず、あとひとつくらい夏らしいことをして秋を迎え入れようかと思います。とはいえ、夏らしいことはほとんど思いつきません。盆踊りなどあっても、さすがに1人で楽しめるものではありませんし。1人でも楽しいのはプールくらいでしょうか。


熊野古道は無理でしたが日帰りで旅ランするというのはありです。やるべきことがすべて片付いたらということになりますが、三浦半島1周とか、箱根越えとか、お手軽な旅ランはいくつもあります。ずっとやってみたかった大山詣でもあり。

赤坂御所から大山まで。江戸時代に人気だった参拝旅のひとつで、大山の麓まで60kmくらいだったはずなので、いまの走力でもできないことはありません。ただ、暑さを考えるとナイトランになってしまいますが。さすがに30℃を超える気温の中を走る気にはなれませんので。

海から大山山頂までというのもあり。大山街道は関東のあちこちに広がっていて、もちろん相模湾から大山に向かう道もあります。それくらいなら、昼間に日傘をさしながら走ることができます。ただ、自宅近くを通るときに気持ちが続くかどうか。

夏はまだ続く。いつもそう思いながら、気がつけば秋になっています。気温そのものは今年もきっと10月くらいまで30℃を超える日が出てくるはずです。10月のマラソン大会は暑さ対策が必要になっていて、もはやタイムを狙える環境にありません。

大会によっては紙コップが足りなくなることもあり、おそらく今年も多くのランナーが暑さに悩まされるはずです。もっとも暑さに苦しむのは、気温を考慮して走り出さないからで、最高気温が25℃を上回るようなコンディションでも自己ベスト更新を狙うためです。

気温が30℃ならそれに合わせたペース設定が必要になります。でもそれをすると、確実にタイムが落ちてしまい、走る目標や目的を見失ってしまうから、ついオーバーペースで走ってしまう。ランナーあるあるなのですが、これにはとても大きな問題が隠れています。


何のためにマラソン大会を走るのか。最初は完走が目標だったランナーも、何度かフルマラソンを走ると、完走そのものは余裕になります。そうなると次の目標としてタイムを意識するようになる。でも、タイムというのはどこかで伸び悩み、そしてコンディション次第で大幅に落ちてしまいます。

そうなったときに、走る目標や走る理由がタイムだけだと、モチベーションを保てなくなってしまいます。でも本来のマラソンはタイムを狙うだけではない、さまざま楽しみ方ができます。自己ベスト更新を狙うランニングは楽しみ方のひとつでしかありません。

どうしても秋マラソンでもタイムを意識したいなら、狙うのは自己ベストではなく、その日のコンディションに合わせて設定したタイムにすべき。「あわよくば」なんて欲を出さないことがとても大切なのですが、ランナーにとってそれが難しいことは言うまでもなく。

著:石田郷子(監修), 監修:石田郷子
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