役割:メディアとして心掛けていること

東京レガシーハーフマラソンの取材ということで、土曜日にメディア受付とニューバランスの取材のために国立競技場へ。最近、ニューバランスのイベントに呼んでもらえることが増えて、田中希美さんを近くで見れるという役得状態にあります。

著名人に会えるのはメディアの強みですが、正直なところ、私はそこに喜びを感じることはありません。その人たちが素晴らしい実績があったとしても、私には関係ないことなので。もちろん敬意は払いますし、学ぶべきことはたくさんあります。

ただそれは周りにいる人と同じで、アルバイト先の社員さんも同じ常連アルバイトさんも、私にとっては学びになります。著名人からしか学べないこともあり、肉体労働をしている人たちからしか学べないこともあります。だから、そこに特別感はありません。


ただ田中希美さんはどことなく特別感があり、ちょっとだけ嬉しかったりはします。もちろん、その感情を表に出したり、近くにいるから話しかけたりはしません。メディアは基本的に無色透明であるべきで、少なくとも自分の欲は抑えなくてはいけません。

そんなメディアばかりではないのでしょうが、私は個人メディアなので、不祥事を起こしたり、問題を起こしたら簡単にランニングの世界から締め出されます。だからといって忖度した記事は書きませんが、自分の言動にだけは気をつけるようにしています。

起きたことをありのまま伝える。これが基本で、大会レポートやレビューは、自分が本当に心を動かされた部分に感情を乗せます。また、自分の中で引っ掛かったことも記載します。それがイベントや商品のネガティブなイメージになっても、隠すことはしません。

個人の人格を否定したり、噂だけで批判したりすることは絶対にしません。それが小さなメディアが生き残る術ですし、少なくともRUNNING STREET 365にゴシップ記事や煽り記事を期待している読者はいないので、このスタンスはこれからも守り続けます。

すべてを受け入れるわけではありません。取材依頼しておきながらあまりにも失礼な対応をされた場合には、こちらから取材NGにすることもあります。嘘をつかれた場合も、できるだけ関わらないようにしています。いずれに対しても公正な立場で記事を書けませんので。

個人としては怒りを抱えている状態で記事を書くとなると、どうしたって否定的、批判的になってしまいます。それは読者にとって良くないことだから「関わらない」という道を選んでいます。そのメーカーが好きとか嫌いとかは関係なく、あくまでも読者に響くかどうか。


だから、やはりイベントに著名人が来たところで、声をかけることもありません。親しくなるという道も。取材とは関係のないところで繋がった場合は、そこから関係性が生まれる可能性もありますが、ライターとしてはあくまでもフラットな関係を維持したいところです。

ランニングの世界、マラソンの世界では馴れ合いの関係性が意外とたくさんあり、メーカーとメディアの関係はどうしたって忖度が発生します。きっとそれはどこの世界でも起きることで、私たちは忖度された情報を「真実」としがちです。

私のような小さなメディアが生き残っていくうえで、これはとても重要なポイントです。大手メディアと足並みを揃えないこと。同じ方向に進まないこと。それが小さなメディアが生き残る道。未踏の地を進むようなものなので勇気が必要になりますが。

編集:地球の歩き方編集室
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