親切:北京はワクワクする方向へ

万里の長城マラソン前日に前屈みになった瞬間に背中の左側に鋭い痛みが発生しました。筋肉系のトラブルかと思ったのですが、息をしても痛むので、また肋骨をやらかしたかもしれません。毎年のように肋骨を痛めていますが、やはり骨が弱っているのかもしれません。

そう思って牛乳を飲むようになったのが1週間前。体は変化するのに時間がかかるので、1週間でどうにかなる問題ではなく。まだ骨と決まったわけではありませんが、病院に行っても治るわけでないので、とりあえず放置しておきます。痛みが大きくなったら対応します。

自分の体もそうですが、今年の万里の長城マラソンは受付段階でトラブル続き。改善した部分もありますが、想定外の状況も起きて、受付開始時には軽く混乱。たとえば、印刷屋さんから送られてくるゼッケンが番号順になっておらず、受付時に大混乱。

こういうのがあるとワクワクします。日本事務局を始めたばかりの頃は、すべて自分で背負ってしまって、ストレスマックスで大会当日を迎え、大会後には放心&混乱を収めるために、北京から別の場所に移動して、冷却してから帰国していたものです。

今は「何とかなる」という思考になっているのと、ボランティアスタッフがものすごく優秀なので、私はほとんどストレスなく、むしろ気楽に見守っています。日本人参加者が来たときだけ対応するような感じ。数年前から言っていますが、今の学生はものすごく優秀です。

そして北京の人たちはとにかく親切で、日本人に優しいかどうかはわかりませんが、私には優しくしてくれます。入国審査で列を整理しているスタッフさんが日本語で「どうぞ」と促してくれたり、地下鉄で降りる準備をしていたら「次の駅は反対の扉が開くから」と教えてくれたり。

何故か知りませんが、私は昔から北京の人たちに優しくしてもらってばかりで、だから北京が好きなで、その体験があるから中国に対するネガティブな印象はありません。繰り返しますが、あくまでも私の場合ということです。他の日本人がどうなのかは知りません。

とにかく親切で友好的。でも一般的な日本人の半数以上は中国人が苦手で、残りのほとんどが「無関心」なのではないかと思います。すなわち、中国人が好き、中国が好きという人は1割にも満たないというのが私の感覚。そしてそれを裏返すのが私の役割です。

私にできることは万里の長城マラソンの日本事務局として1人でも多くの日本人を迎え入れること。そして、北京の最新情報を発信して、興味を持ってもらうことくらいです。ただ、私はあまりに北京に慣れすぎて、魅力を探すのが大変なのですが。

もう万里の長城を見ても感動しませんし(いつまでも眺めてはいられますが)、北京のグルメは何を食べても「美味しい」と感じるようになったので、驚くほど美味しいという基準でお店をおすすめしたりはできません。でも慣れたからこそ見えることもあります。

そういうことをコツコツ発信して、北京の人たちが私に親切にしてくれた恩返しをしていきたいなと。おそらく私が生きているうちに中国ブームみたいなものは来ません。きっと好きか嫌いかで言えは「嫌い」と答える人は10年後も20年後も多いままでしょう。

私はそれで構いません。どこかで私の意志が生きて、次の世代、その次の世代で何かが少しだけでも変わっていればそれで満足です。少なくとも私自身はまたわちゃわちゃし始めた北京を楽しんでいて、北京にいれば上機嫌でいられるので。

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