転換:月間走行距離ではなく月間走行可能距離という指標

マラソンランナーにとって、月間走行距離というのは呪縛のようなもので、どうしても意識せずにはいられない指標のひとつです。サブ3やサブ4を達成するには、1ヶ月で何km走らなくてはいけないか、毎月のように議論になり、ときには激しい言い争いになることもあります。

このブログタイトルにありますように、私は基本的に月間走行距離は気にしていません。少なくとも、今月何km走ったか知りませんし、先月の月間走行距離も知りません。昨年は愛媛マラソンに向けてトレーニングをしていたので、ケガを回避するためにどれくらい走ったかは把握していましたが、基本的には気にしません。

そう書くと「月間走行距離は走力に関係ない」みたいな考えを持っているように勘違いされるかもしれませんが、これまで常々お伝えしてきたように、私は「月間走行距離と完走タイムは相関関係がある」という考えに基づいてトレーニングをしています。


ではなぜ、月間走行距離を気にしないのかというと、1日10kmを毎日走れば月間走行距離は300kmになるからで、大事なのはトータル何km走ったかではなく、自分が決めたトレーニングメニューを淡々と積み重ねて行くことだと考えているからです。

また肉体労働を始めてから、「適切なトレーニング量は走ってないときの運動量を考慮する必要がある」という考えも身につきました。8時間の立ち仕事をしている人は、1日の走行距離が短くてもまったく問題ありません。むしろ、仕事がトレーニングであり、それ以上のトレーニングは必要なかったりします。

だからこそ「月間◯km走りましょう」という考え方には賛同しません。私の中にある基準は「1ヶ月600kmまではマラソンタイムは向上する」ということです。ただ「正しくトレーニングする」ことが前提にあります。その上で、ちょっと違う角度からの視点が頭をよぎりました。

大事なのは何km走ったかではなく、何km走れるかではないかということ。同じ月間走行距離が300kmの人でも、体がボロボロになる人もいれば、まったく疲労がたまらない人もいます。前者は300kmが限界値であり、後者の限界値はもっと先にあります。

だから「月間走行距離300km以下でもサブ3できる」というのがたびたび議論されるわけです。月間走行可能距離が500kmの人と300kmの人では、得られる結果が異なるのは明白です。では月間走行可能距離がどれくらいならサブ3相当なのか。それはまだわかりません。

わからないというか、実際には「どうでもいい」と思っています。ただ、自分が1ヶ月でどれくらいの走れるのかを把握しておくことは悪いことではありません。ではどうやって把握するのか。簡易的ではありますが、確認する方法はあります。


まず2日連続で10km走ってみます。2回目を走り終えて疲労感もなく、翌日も同じように走れるなら、月間走行可能距離は300km(10km×30日)以上あると判断できます。なので少し間を置いて、今度は2日連続で11km走ってみます。そうやって距離を増やしていき、疲労を感じるようならそこが月間走行可能距離ということになります。

2日連続で10kmを走って、とても翌日も同じように走れそうにないなら距離を減らしていきます。これはあくまでも私の感覚ですが、おそらく月間走行可能距離が300kmくらいで、フルマラソンを歩かずに走り切れるのではないかと感じています。

そして「月間走行可能距離」の考え方には大きな利点があります。さまざまな理由でトレーニング時間が限られている場合、自分の走力を確認するためのひとつの目安になります。月間走行可能距離が伸びていればタイム短縮を期待でき、反対に短くなっていれば目標タイムを下げる必要がある。まだまだ荒い理論ですが、そう悪くない指標ではないでしょうか?

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