国家:明らかに悪い方向へ向かい始めた日中関係を憂う

どうやら事態は私が想定していた以上に悪い方向へと転がり始めました。いま考えられる最悪のシナリオは、春の万里の長城マラソンに日本人が参加できなくなることです。国規模で考えればもっと最悪の事態が考えられますが、私個人としてはそれが最悪。

少なくとも「北京は大丈夫ですか?」という問い合わせに対して、何度も回答しなくてはいけなくなります。正直なところ、そんな問い合わせをされても、お偉いさんのひと言で簡単に白と黒が入れ替わりすし、それに対する保証もできないので応えようがありません。

日本人の中国人嫌いは今に始まったことではないのですが、それが爆発しないようにコントロールされてきたのですが、今回は壁が取り除かれた感じがあり、ここからは雪崩を打ったように多くの人が中国嫌いを声を大にして騒ぐことになります。


そのスタンスを政府が認めたという勘違いにより、とにかく好戦的に中国を煽るインフルエンサーも出てきます。日本は右向け右の国なので、こういうときはどうやっても歯止めが効かなくなります。解決策は時間に任せるしかありません。

ただ、中国側も大人しくしているわけもなく、日本に対する何らかの仕掛けを次々に行ってくることでしょう。次の手として考えられるのは、ビザなし渡航の中止です。これは万里の長城マラソンにとって大打撃となります。参加者は10名以下に落ち込むことになります。

国というのは本当に面倒な存在です。1000年後には国という概念がなくなっていることを願います。今回の発端もそもそも「国」のあり方が問題になっています。台湾は国なのかどうか。台湾そのものがその答えを出せずにいるという歴史背景がすべてを複雑にしています。

台湾には「中国とは私たちのこと」と主張する人もいれば、「私たちは中国の一部である」と社長する人もいます。もちろん、ひとつの独立した国であるという考え方もあり、ただそれがまとまることはありません。それぞれ立場があまりにも違いすぎるので。

私は台湾も中国も非難や否定の対象とするつもりもありません。どちらも好きですし「仲良くしてくれないかな」と常々思っています。実際に民間人の間では、そこに大きな蟠りがあるわけではありません。万里の長城マラソンにも台湾人が参加していて、現地のボランティアさんとの会話も弾んでいます。

民間人はいつだって振り回されるだけ。それは古代ローマ帝国よりもさらに昔から変わらない事実。私たちはただ面白おかしく、好奇心の赴くままに生きたいだけなのに、国という存在がそれを押さえつけます。仕方ないことですが、何とかならないものかと。


中国政府の考えていることはわかりませんが、少なくとも日本政府は争いを避けたい。ただ、これまでのように言われっぱなしというスタンスは取らなくなっています。これは大きな変革であり、周辺国との関係がダイナミックに変わっていくことを意味します。

どこが着地点なのかわからないので、今のところ私に打てる手はないのですが、情報だけはしっかり掴んでおこうと思います。ここから1ヶ月は日本政府と中国政府の発信を見逃さずに、被害を最小限に抑える。私にできるのはそれだけ。

世界を変える力はないけど、自分の身の回りの被害を最小限に抑えることはできます。それでも万里の長城マラソン参加者増にブレーキがかかるのは避けられません。とりあえず、それも念頭に入れて、今できることを積み重ねていきます。

著:垂 秀夫
¥2,600 (2025/11/17 05:15時点 | Amazon調べ)
\ポイント最大5倍!/
楽天市場
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次