
風が吹けば桶屋が儲かる。誰が思いついた言葉か知りませんが、世の中の因果に対する趣のある言葉のひとつです。まったく関係ないように思えて、紐解いていくと実は関係性がある。世の中に関連性もなく孤立している事象など何にひとつありません。
私のくしゃみが、ブラジルで何かを引き起こすのかというとそんなことはないと思うのですが、まったく関係性がないわけではありません。私がくしゃみをした原因と思わぬことが繋がっていて、地球の裏側で何かが起きていたとしてもおかしくないわけです。
ただ、人には影響力というものがあり、影響力が大きい人ほど桶屋を儲けさせることができます(もしくは潰すことも)。影響力の持ち方は人それぞれ違いますが、共通しているのは世の中の認知度が高いということ。人間的に優れているかどうかよりも、知られている人ほど影響力は高くなります。
ひとつの国のトップにもなるとその影響力は大きくなり、日本の首相が変わったことで、私が運営しているサイトのひとつ「北京旅人」はアクセス数が落ちる可能性が高まりました。誤解のないように伝えておきますが、現時点でアクセス減はありません。
2万PV程度の小さなサイトですが、北京に対する日本人の興味という部分では、明確にアクセス数やページビューという形になって現れます。コロナ禍においては、アクセス数などすずめの涙程度しかなく、その後に徐々に回復。そして昨年から一気にアクセス数が増えました。
今はまだ影響を受けていないのは、北京行きをキャンセルした人がほとんどいないためでしょう。観光で北京に行くような人は、今回くらいのことで取りやめにしませんし、そもそも北京に観光で行く人数が限られています。北京に行く人はトランジットかビジネスです。

ビジネスの場合は訪中を避けるどころか、むしろ今後のことについての打ち合わせなどで、しばらくは往来が増える可能性があります。ただ、間違いないのは日本にやってくる中国人が減るということ。少なくとも中国の旅行会社によるツアーは激減します。
個人の旅行者は、むしろしばらくは増える可能性が高いと感じています。ビザがどれくらい発行されるのかにもよりますが、私の知る限り、中国人の持つ日本人のイメージは過去とは大きく変わりつつあり、一般の中国人は基本的に日本人を信用しています。
いや、信用という部分では、おそらく世界で1番信用できる相手と考えている節もあります。私が北京で過ごす時間の中で「日本人なら大丈夫か」「さすが日本人」というような空気感になったのを何度も経験しています。反日がゼロだとは言いませんが、もうそういう段階ではなくなりつつあります。
その最大の理由としめは、多くの中国人が日本を訪れていることが挙げられます。日本を訪れて、日本人と接すること、日本の文化に触れることで、日本に対する理解度が高まっています。そういう人ばかりというわけではないものの、文化のすれ違いは減りつつあります。
日本のアニメが再び人気になっていることも影響しています。鎌倉高校前が中国人だらけになるという問題も起きていますが、それくらい日本のアニメが中国人に影響を与えているということの証明であり、それにより日本人の思想のようなものが伝わっています。
国と個人は違う。以前よりもその傾向が大きくなりつつあります。今回の日中関係の悪化について、私が何かを伝えることはありませんが、中国人の日本人感に変化が起きていたことは伝えておきます。影響力は小さいですが、それが未来の友好につながると信じているので。
