
東京マラソンを終えて、Zeppアプリのフルマラソン完走予想タイム(アチーブメント予測)をみてみたら、愛媛マラソン前と同じ3時間22分52秒でした。取材したとはいえ東京マラソンではタイムそのものは4時間半以上かかっているため、低下するかと思いましたが現状維持。
タイムは遅いけど、余裕があったと判断されたのでしょう。実際に翌日はきちんと筋肉痛になりましたが、翌々日には生活に支障もなく、通勤ランできるくらいには回復していました。愛媛マラソンのときは1週間くらい引っ張ったので、余裕があったということなのでしょう。
フルマラソンを余裕を持って走るというのはあまり得意ではなく、そういうスタンスで走ると、ただただ退屈な気持ちになるだけでした。50歳になって心境の変化があったのか、東京マラソンがそうさせたのかはわかりませんが、とにかく今回は楽しめました。
東京マラソン側が期待していた記事になってないとは思いますが、自分なりの視点でレポートも書けたので満足しています。これが次に繋がらなくても後悔はありせん。自分にしかできないことをする。それ以上に楽しいことはありませんから。
RUNNING STREET 365での記事は、少し厳しいことを書きましたが、とにかく楽しかったのは事実。東京マラソンだからこその風景もありましたし、取材をしながらだったので、たくさんの気づきもありました。最大の気づきは記事にしたとおり、東京マラソンはまだ伸び代があるということ。
確かに東京マラソンは素晴らしい大会ですが、他の大会がすべての面で劣っているわけではありません。たとえば宮古サーモン・ハーフマラソンには東京マラソンにはない風景やおもてなしがあります。愛媛マラソンには本当に途切れない声援があります。

他の大会も同じで、そもそも比べる必要なんてなく、それぞれ個性的で素晴らしい大会なのだと、東京マラソンを走って改めて感じました。ただそれは10年前に感じた「東京マラソンも同じ42.195kmだった」というのとは明らかに違います。
10年前の私にとって、フルマラソンは42.195kmを走る競技でしかなかったのでしょう。だから、東京マラソンを特別だと感じなかったわけです。そこから10年の経験を経て、マラソン大会そのものを楽しめるようになったから、見え方も変わってきたのだと思います。
ここ数年はハーフマラソンを楽しめるようになってきたのも、それが影響しているのかもしれません。走歴20年にして、ようやくマラソン大会を走る楽しさを理解できるようになりました。速さを手放したとき、マラソンに関心を失うかと思いましたが、実際には反対でした。
速さを手放したから見えるものが増えてきて、書けるレポートの中身も変わってきた。それをよしとするかどうかは読者次第で、もしかしたら以前の方がよかったという人もいるかもしれません。でも、私自身としてはポジティブな変化だと受け止めています。
もちろん成長することをやめたわけではありません。むしろランナーとして、まだまだ伸び代があると信じています。ただ、そのベクトルが以前とは違います。速さは求めるもののひとつでしかなく、もっと深くランニングを楽しめるような成長をこれからしていきたい。
日々のトレーニングはそのためにある。もっと成長するために、コツコツ積み重ねる。シリアスにタイムを追うのも楽しかったけど、それで見えなくなっていたものがたくさんあります。これから10年はそれを一つひとつ拾っていこうと思います。
