
思ったよりも体力がある。そう感じたのは東京マラソン翌々日のアルバイト。倉庫での仕訳作業なので体力を求められるのですが、3時間残業になってもそこまで疲労感はなく、最後までしっかり動けました。ただ、糖エネルギーが不足していて、何回か凡ミスをやらかしましたが。
どんなペースで走ろうとも、フルマラソンを走れば体内の糖エネルギーが枯渇し、糖エネルギーを使って活動している脳の思考は低下します。フルマラソン翌日は積極的に甘いものを食べるようにしていますが、1日に吸収できる糖エネルギー量は限られているのかもしれません。
自分が動けているなと感じたのは、おそらく始めましての日雇い派遣の方が、時間の経過とともにみるみる動けなくなっていたためです。私が担当している業務は他の派遣社員が入ることがほとんどなく、朝からずっとということはこれまでにほぼありませんでした。
だから、自分と誰かを比較するようなことはなかったわけで、むしろ自分の作業スピードには不満があったので、体力があるという認識はありませんでした。むしろ、仕事の体力とマラソンの体力が違うくらいの考えで、もっと頑張らなくてはと感じていました。
とはいえ、物流の仕事というのは基本的に誰がやっても大きな差がありません。作業スピードは単純に人数で決まります。どれだけ優秀な人でも、周りの人の2倍のスピードで働くことはできません。優秀な1人よりも、平凡な2人のほうが早く終るわけです。
私がたずさわってきた機械設計の仕事は、平凡な2人よりも優秀な1人のほうが作業スピードは上がります。少なくとも私は他の人の2倍以上のスピードで仕事をこなしていました。図面を書くときなどは、ほとんどロボットのようで呼吸しているかどうかもあやしいくらい、集中して書き上げていたものです。

そういう世界で働いてきたから、周りと比べて圧倒的なスピードで仕事をこなせない自分に苛立ちを感じたり、無力感を感じたりしてきたわけです。そういうときに、始めましての人と仕事をしたら、どうやら自分で思っているよりも悪くないことに気付いたわけです。
そんなところで満足しても仕方ないのですが、きちんと動けているのだから、もう少し違うところに注力してもいいのかなと。それは効率よく作業を進めるために「よく考える」だとか、一つひとつの作業精度を高めるだとか。
もちろんスピードがあることに越したことはないのですが、どれだけ頑張ってもスピードには限界があります。体力が落ちないことは評価されても、「仕事が早い」とはならないのが物流。だったら、違うところを伸ばすほうが賢明です。
そんなところを努力したところで日雇い派遣の立場では、信頼を得る以外のプラスはないのですが(優秀でも時給は上がらないので)、それが働き値やすさに繋がりますし、やはり誰かの役に立てるのは嬉しいことです。そして何よりも成長を感じられるのは嬉しいこと。
私の中ではマラソンで自己ベスト更新を出すのと、仕事で新しいことができるようになるのとでは、喜びにそれほど大きな違いはありません。そもそもランニングも仕事もどちらの価値が高いという感覚もなく、すべてがフラットな関係にあります。
自分は自分が思っているよりも悪くない。その気付きが怠慢につながることのないように気をつけなくてはいけませんが、自覚したことで自分をさらに成長させられるチャンスでもあります。ただの自己満足ではありますが、今日から少しだけスピード以外の部分も意識して働いてみようと思います。
