共鳴:東北風土マラソンが素晴らしい大会だと伝えたい

自分の走りには大きな課題が残りましたが、東北風土マラソンという大会を知れたことは大きな収穫でした。食べるために走る。呑むために走る。そこに全振りしたマラソン大会というのは意外と少なく、参加者もエイドと走り終えてからの飲食をメインに考えている。

長沼というアクセスしにくいという場所であることがデメリットですが、在来線の駅からも新幹線の駅からも、到着時刻に合わせてシャトルバスが出ています。そもそもお酒を飲むなら車で参加するという選択肢がないのですが。

まず「東北」という括りなのが面白く、開催地である登米も全体のなかのひとつとしてアピールする程度。垣根をなくして、オール東北で盛り上げようとしているところがこの大会の魅力。登米はそれを取りまとめているだけ。それでいて「良い大会にしたい」という気持ちが溢れています。


自分たちが主体となりながら、それでいてたくさんの人たちから力を借りて、唯一無二の大会を作り上げる。立ち上げたときにそこまでイメージしていたのかどうかはわかりませんが、これを東北以外で同じようなことをするとなると、かなり難易度が上がりそうな気がします。

たとえば九州風土マラソン。どこが舵取りをするのか。舵取りをした組織に対して、垣根を超えて協力し合えるのか。よほど強いリーダーシップを持った人がいないと成立しそうにありません。「船頭多くして」というやつです。九州がひとつになる意義を見つけるのも簡単ではありません。

震災はたくさんの悲しみを生み出しましたが、それにより「ひとつの東北」が誕生しました。もちろん、それぞれに県民性があり、それぞれが地元を愛しているわけですが、それに近い感覚で「東北」を大切にしていて、それぞれがいい関係を築いている。

そして生まれたのが東北風土マラソン。どことなく昭和の雰囲気があり、とにかく居心地がいい。やっぱり東北が好きだなと実感しつつも、新しい発見や出会いがそこにあり、得られるものがたくさんありました。悩ましいのは1人では参加しにくいということ。

もちろんおひとり様でも参加できますが、楽しさは半減します。「美味しいね」と言い合える仲間がいるかどうかで、大会の魅力が大きく変わってくる。だから参加したいなら、誰かを誘う必要があります。でも、そこまで情熱を持って「走りたい」といってくれる人がどれくらいいるのか。

そうなるように発信していけばいいのですが、私は目先のことで精一杯になるタイプ。今は盛岡に向かっている途中ですが、盛岡に着いたら東北風土マラソンのことを考えなくなり、そして弘前に着いたら盛岡のことを考えなくなる。


そういうところがよくないのは理解していますが、あれこれ同時に考えるのはどうも苦手。そして50年かけてそういう人間になっているので、ここから変わる未来はおそらく存在しません。だから、東北風土マラソンを情熱的に広めるのは難しいのかなと。

逆におひとり様で楽しんでみるというのはありかも知れません。どう考えても仲間と一緒のほうが楽しいけど、1人でも楽しめる。そういう発信をしてみるのはあり。魅力を伝えるのではなく、楽しんでる姿を届ける。そこから興味を持ってもらえばいいのかなと。

上手くいくかは分かりませんが、やってみる価値はありそうです。私もこの大会から学ばなくてはいけないことがたくさんありますし、1回の参加だけで終わらせたくはありません。そして何よりも裸足リベンジは果たしたいので。

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