煩悩:悩みを解決することが個人による情報発信の存在意義

情報発信の存在意義はどこにあるのか。少し難しいテーマですが、私にとってとても重要なテーマのひとつ。そもそも情報発信というのは、情報共有を行うために存在します。組織にとって情報共有というのはとても重要なのはいうまでもありません。

組織が小さければ、情報は発信ではなく伝達で済みます。小さな会社なら社長が朝礼で話をすれば大抵のことは伝わります。でも、大企業や政府くらいの規模になると、情報伝達では正しく広まらないリスクがあり、「聞いていない」という人も出てきます。

そうならないために、情報を広く知らしめるための構造が必要になってきます。江戸時代なら高札場や瓦版がその役割を果たします。国営テレビなども国の大事な情報を伝えるために存在します。たとえば法律を変えたとき、国民1人ひとりに変更内容を郵送するわけにもいかないので、メディアを使います。


共有しないと社会で問題が起きる情報ことを伝える。それが情報発信の根源。これはRUNNING STREET 365でも同じです。もし、フルマラソンの距離が42.195kmではなく、40kmになったら、真っ先に取り扱わないといけません。

ただ、世の中の情報発信は「共有しないといけない」ことだけでは成立しません。そもそも、そういう発信はビジネスになりません。だから日頃の情報発信としては自社の利益になる情報を発信することになります。わかりやすいものであれば、自社のサービスを紹介するといったものがあります。

RUNNING STREET 365の場合は「万里の長城マラソン」が商品になります。ただ、万里の長城マラソンばかり宣伝するわけにもいきませんし、まずは集客をしなくてはいけません。そこで、ランナーに有益な情報を発信する。そうやって集客し、万里の長城マラソンの認知度を上げていきます。

では、ランナーに有益な情報とは何か。これは大きく分けて2種類あります。ひとつは最新情報。ランニングシューズの発売やランナー向けのサービス開始など。RUNNING STREET 365はこれがメインになります。そしてもうひとつが、悩みを解決するもの。

情報発信サイトを立ち上げるとき、「悩みを解決するコンテンツ」がないと、どうやっても集客できません。多くの人は悩みを抱えて、答えを知りたくて検索窓に問いかけます。インターネットはそのためにあると言っても過言ではなく、サイトはその答えを用意しなくてはいけません。

それもありきたりの答えではいけません。なぜなら、ありきたりの答えは大手サイトがすでに回答していて、悩んでいる人はそちらを参考にします。小さなサイトに書かれていることを読む人はほんのひと握りで、そこに個性がなければ、読み手はすぐにページを閉じます。


なぜこんなことを長々と書いたかというと、これから立ち上げるサイトのひとつの方向性が定まっていないためです。こうやって言語化することで、どのようなサイトにするのかを自分の中で明確にする必要があるなと。そして書いているうちにたどり着いたのが、この答え。

具体的にはRUNNING STREET 365と北京旅人のハイブリッドのようなサイト。新しい情報を発信しながらも、多くの人が共通して持つ悩みを解決できるサイト。それも、常識的な答えではなく、独自の色があって、読み手が満足してくれることが大切です。

ただ、今の時代にブログである必要があるのかという点で迷いがあります。たとえばInstagramでも同じことは発信できます。YouTubeはさらに効果的です。ただ、どちらも私は得意としていない。そこで新しいことに挑戦するのか、それともこれまでのスキルを活かすのか。残念なことにその悩みの答えはどこにも書いておらず、自分で決めなくてはいけません。

著:上野千鶴子
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