
「2026 中部電力 MIRAI TOWER STAIRCLIMBING CHALLENGE 名古屋大会」の結果は、昨年とまったくの同タイムの3分9秒。結果だけを考えると、昨年からの老化を防げていることになります。加齢による筋力低下や持久力の低下がなく現状維持。
この歳になると現状維持というのも簡単なことでなくなるので、「悪くない」結果だと言えます。ただ、今回は力を余らせてのゴールだったため、心境としてはかなり複雑です。ベストを尽くせたら、もっとタイムは良かったという反省と、この1年の練習量を考えたら力が落ちていないのは誇ってもいいように思えます。
ただ、結局のところ「もっとできたはず」というところに落ち着きます。直前で風邪をひいて絶望的な状況でありましたが、その日のベストを尽くせたわけではないので。ここ数レースで、すべてを出し切ったあとの風景を見てきたから、自己評価のハードルが上がっているのもあります。
あの風景を見れていないなら失敗。心のどこかでそう思っている自分がいます。でも、限界の向こう側なんて、そう簡単に行ける場所ではありません。そこに到達するためのコツは掴んでいても、条件が揃わないとたどり着けない領域です。
でも、今回そこにたどり着けなかったことで、自分の目指すところがはっきりしました。どんな状態でも、限界の向こう側に簡単に入り込める自分になること。もし私が入った領域が「死域」なのだとしたら、鍛錬で自由自在に出入りできるようになるはずです。
今回「死域」に入れなかった理由がわかりません。最初からどこかふわふわしていましたし、集中できていない自分がそこにいました。睡眠不足が原因なのか、それとも風邪から回復しきれていなかったからなのか。

ステアクライマーとして、自分はまだ成長できるという確信もあります。この1年間、まったくステアクライミングのトレーニングをしてきませんでした。でも、1年間で現状維持できている。それなら、ステアクライミングの練習をできれば、突き抜けることができるはずです。
突き抜けるためにやるべきことは筋トレとトレイルランニング。ロードでジョグばかりしていても、ステアクライマーとして突き抜けることは絶対にできません。現状維持がいいところで、それでは自分のポテンシャルを活かせないまま引退を迎えてしまいます。
それは嫌だから、今年はできるだけ山に入ることにしようかと。太郎坊チャレンジで結果を出すためにも、上りを強化しなくてはいけないのは明らか。ただ、パワーで押し切るのではなく、技術で何とかできないだろうかと。
50歳が20代30代とパワーで競っても勝てる道はありません。そうではなく、重心移動で階段を上がる技術を高める。それでどこまでやれるのかはわかりませんが、そこにはロマンがあります。歳を重ねてもやり方しだいで戦えるというのはむしろロマンしかありません。
ステアクライミングにおいて、私は普通よりは少し速いくらいの存在。ステアクライミング歴でいえば、もう11年になります。もう完全にベテランの領域だから、今くらいの成績でも悲観的になる必要はないのでしょうが、やっぱりもう1人の自分が主張するわけです。「もっとできる」と。
ステアクライミングで私が結果を出すことは、万里の長城マラソンにもプラスになります。万里の長城マラソンランナーが速ければ、その存在を気にしてくれる人も出てきます。だったらやるしかありません。週に1回は山に入ること。山の神様が呼んでくれればですが・
