
マラソンブームが戻ってきているとRUNNING STREET 365でコラムにしましたが、それでもまだランニング人口は多くありません。周りを見渡しても、走っている人よりも走っていない人の方が圧倒的に多く、走り出してもやめてしまう人が少なくありません。
私も飽きるのが早いタイプなので、なぜランニングだけここまで続いているのかはわかりません。内向性であることと、自分と向き合える時間を確保できることが、良い方向で連携しているのかもしれません。いずれにしても私にとって走ることが日常になっています。
ある動画でランニングに詳しい方が「走るために家を出るのが大きな壁」とおっしゃっていましたが、私にはその感覚がわかりません。走ると決めた日には走るだけ。もちろん優先順位の高い仕事により、予定変更することは多々ありますが。
また、月間走行距離が200kmに満たないというのも、あまり理解できないところです。趣味でジョギングをしているならわかります。健康のために走るなら1日5kmが理想ですから、この場合は月間150kmになります。それ以上走る必要はありません。
でも、フルマラソンを本気で取り組みたいなら、黙っていても月間走行距離は300km近くになります。1回のランニングで1時間走るとして、キロ6分で毎日走れば月間走行距離は300kmになります。別にそれだけ走れという話ではありません。
そもそも1時間走るのが難しいのだという人もいるかもしれません。ランニングを始めたばかりというのであれば「それはそうだろう」で済む話ですが、3年以上走っているなら1時間くらいのジョグならそこまで疲労はたまらないはずです。

もし毎日1時間のジョグが難しいなら、それはフルマラソンを走るレベルの走力ではありません。実際に毎日走るかどうかは別として、フルマラソンはそのレベルで挑むべき競技ではありません、完走できるとかそういう話ではなく、体への負担が大きすぎるという意味で。
別に声を大にして主張したいわけではありません。私なんかの声が世の中で広まるなんてこともないので。ただ、トレーニング量が足りていない人が多いなと。そして、そのトレーニング量でフルマラソンを走るのは大変だろうなとは思います。
それでも多くの人がフルマラソンを走るのは、それだけ魅力があるということなのでしょう。そしてトレーニング不足で走ることで、42.195kmが苦しくなったとしても、それだけ達成感も感動も高まるわけです。練習が足りてないから感動でき、マラソンで得たいのが感動なら、アプローチの仕方は合っています。
私は石橋を叩くタイプなので、とにかく準備をします。絶対に完走できるという確信を持てるまでフルマラソンには挑戦しませんでした。初マラソンを完走できるかどうか不安になって、24時間マラソンにエントリーした過去もあります。
だからフルマラソン完走でもウルトラマラソン完走でも、感極まったことは1度もありません。できると確信しており、それを実行しただけなので、当然の結果に心が動くわけもありません。そこに向けてのトレーニングも「やると決めたからやる」だけ。
ただ、それは私だけのことであり、多くのランナーはそうではありません。そのことは常に頭の片隅に置いておかなくてはいけません。少なくともランニングの情報発信をしている立場なのですから。それでも思うわけです。「もう少し走ったらいいのに」と。
