蓄積:それぞれの内側にある経験の蓄積が気になる

あまりここに書いていないし、誰かに話すこともないのですが、ここ数年でアニメを見るようになりました。子どもの頃はテレビを見ていい時間が限られていたので、本当に好きなものだけを見ていましたが、どちらかといえばアニメより漫画、漫画よりも小説が好きなタイプ。

機動戦士ガンダムも小説で読み進めました。文章を読んでイメージするのが楽しかったのかもしれません。それがいまに活かされているのですが、最近は文章を書き続けているためか、アニメが気楽でいいなと。最近面白かったのは日本三国。これは本当によくできたアニメです。

アニメを見るようになって知ったのですが、いまのアニメは3ヶ月を1クールとして、12回で完結。評判がよければ2クール目を制作するというものが多いということ。人気漫画の場合は、最初から1クールでは終わらないようにしてきますが、ほとんどのアニメは面白いなと思ってもしばらく続きを放送しません。


そうなると続きが気になるわけで、人によっては単行本を買ったりするのでしょう。そしてアニメの2期が始まると、待ってましたとばかりにウキウキしながらテレビの前に座るわけです。興味深いのは、それらが蓄積されていくということです。

そのとき気になるアニメを見て、1期が終わってからしばらくして2期がスタート。そのときにAmazonプライムビデオなどのサブスクに、自然と「続きを見る」に表示されます。そういうアニメが増えていくと、1週間では見きれなくなってしまい、どんどん引きこもることに。

要するに中毒状態を使っているわけです。これがアニメのビジネスモデルなのでしょう。1つの作品だけでなく、たくさんの作品が協力しあってディスプレイの前から離れられなくする。本当によくできた仕組みです。それができるのは、日本のアニメ文化が素晴らしいものだからなのでしょう。

蓄積というのはとても興味深い現実です。普段何気なくしている行為が、10年後20年後になってその人の個性になる。私の読書もそうですし、直近で蓄積を感じたのはランニングシューズのレビューのために、新しいシューズを履いたときでした。

履いて走るとそのランニングシューズの特徴をすぐに理解でき、それを言語化するのが比較的得意なのはRUNNING STREET 365を始めた当初からでしたが、これまで10年の蓄積により感じられることの幅が随分と広がってきた気がします。

先日アルトラのシューズを久しぶりに履いたのですが、かつて履いたときとは感じられるものが段違い。むしろ、かつては「このシューズの狙いがわからない」と思ってあまり取り扱ってきませんでした。でも、今回は2km弱走っただけで理解できました。


別にその能力があると自慢したいわけではなく、行為の継続によって蓄積されたものが、自分の可能性を広げてくれるのだなという話です。ここで大事なのは、蓄積を目的にしたのではなく、ただやりたくて続けてきたら蓄積されていたということ。

きっとそういうことは誰にでもあって、でもそれが他の人とは違う個性になっていることに気づいていない。みんな情報発信できるだけの蓄積があるのに、そこに気づかず、どことなく自分にはまだ経験が足りていないと思って発信者になれずにいる。

発信する側になることがいいこととは限りませんが、それぞれの中にどんな蓄積があるのか、ちょっと気になり始めました。そういう視点で人を見たことがなかったので。誰かの蓄積を見てみたいという欲求。これは私にとって新しい扉になるかもしれません。

著:デイヴィッド・コルブ, 著:ケイ・ピーターソン, 翻訳:中野 眞由美
¥1,386 (2026/07/11 00:13時点 | Amazon調べ)

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次