歩数:月間走行距離だけを議論しても意味がない理由

SNSで定期的に、月間走行距離が話題になります。サブ3をするには何km必要かとか、どれくらいの距離からが「本気」なのかとか。定期的に話題になるのは、そもそもの前提が定まっていないから意見が噛み合わずに、炎上と鎮火が繰り返されるわけです。

これはお祭りみたいなもので、誰もが答えがないことを知ってるけど、とにかく踊ったほうが楽しいからやっているだけなのかもしれません。答えを知りたいというよりも、ただのコミュニケーション。ランナーは孤独なので、寂しさに耐えられなくなってSNSで遊んでいるだけ。

それでも、月間走行距離が走力に直結するのも事実。許されるなら500kmでも600kmでも走りたいという人も多いのでしょう。でも、現実としてそれは難しい。そして何よりも、歩き回る仕事をしている人の場合、走る体力が残っていないケースも多々あります。


そういう人もたくさん走ったほうがいいのかというとそうではありません。私なりの考え方ですが、月間走行距離は1日の平均歩数と合わせて語らなくてはいけません。1日2万歩歩いているなら、それは10kmのジョグをしたのと同じか、それ以上の負荷があります。

1日2万歩なんてありえないと思うかもしれませんが、それはデスクワークをしている人の思考。営業で歩き回っている人や物流倉庫で立ち仕事をしている場合には、1日2万歩なんて珍しくもなんともない歩数です。ちなみに私の平均歩数は25,000〜30,000歩くらい。

アルバイトの日には4万歩を超えることも珍しくありません。アルバイトの通勤で8km走っているのもありますが、それを差し引いても3万歩は歩きます。そんな人たちとデスクワークで1日1万歩もいかない人たちが、同じ月間走行距離という指標で走力を語ることはできません。

「私の月間走行距離は100kmで、それでもサブスリーしました」という人が、仕事で1日5万歩歩いていたら、「それは話が違う」ということになって当然です。みんなバックボーンが違うから、それをひとつの指標で議論しても意味がないわけです。

ただし、多くの人が指標を求めてしまいます。どれくらい練習すればいいかわからないので。その結果として使われているのが月間走行距離というわけです。それなら「平均歩数」のほうが、いいのではないかと考えています。ただ、さまざまなデータを蓄積し、分析する必要があるので大変ですが。

ただ、フルマラソンを走り切るために必要な、おおよその歩数はイメージできます。歩数は1日8,000歩や1万歩が健康的な歩数の目安とされています。ランニングの場合は毎日5kmが健康的な距離。だとすればフルマラソンを走り切るのには平均2万歩くらいは欲しいところ。


上を目指すなら3万歩以上でしょうか。そんなにも歩けないという人もいますが、それはそれでいいのではないかと。それこそ月間走行距離と同じで、自分ができるベストを尽くせばいいだけ。マラソンのタイムというのは、自分の現在地を知るためのものでしかありません。

私が伝えたいのは、たくさん歩いているなら、月間走行距離なんて気にしなくてもいいということです。むしろ仕事で1日3万歩歩いている人が、帰宅後にランニングしたらオーバートレーニングです。それよりも30分筋トレや体幹トレーニングをしたほうが効果的です。

ちなみにiPhoneだと1日の平均歩行距離というものも「フィットネス」アプリで見られます。それによると2026年は私は1日平均23.23km歩いたり走ったりしています。でも月間走行距離は200km程度。月間走行距離を語るときは、平均歩数や平均歩行距離も含めて語らないと、意味がないことがよくわかります。

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