自分の視野の狭さを気づかせてもらえる。自分以外の人と一緒にいるといつもそう感じています。
今日は大山の麓の山を裸足練習の流れで、地元のラン仲間さんにこれまで行ったことのない大山のルートを紹介してもらいました。
最近は鶴巻温泉から大山までのルートも、トレランをする人に知られ始めて、かなり足場もしっかりしてきたのですが、そのルートはほとんどの人が入り込まない脇道でした。
裸足だったのでスピードは出せませんでしたが、トレイルの美しさに驚き、さらにたどり着いた先の絶景に開いた口が塞がりません。関東平野を一望できる大絶景です。
昨日の雨のせいか、遠くは房総半島まで見ることができ、伊豆大島はもちろんのこと、スカイツリーさえも視認することができます。黙ってたら1時間はその景色を眺めていたかもしれません。
鶴巻温泉に1年半以上暮らしていて、何度も大山に上ったにも関わらず、その脇道に入ったことはなく、そんな絶景がこんなにも身近にあるだなんてまったく知りませんでした。
大山の下社からの景色がミシュランの二つ星だと言うのなら、ここからの景色は3つ星でもまだ星が足りません。
昼間の景色でしたが、冬の夜であれば想像を絶する夜景を見ることができるはずです。こういうものを教えてもらえる。これが自分以外の人との時間を積極的に持ちたい最大の理由です。
どういうわけか、わたしは誰かにおすすめの場所やお店を教えることが多いのですが、教える側はそれはそれで楽しのですが、今回のような新鮮な驚きほど生きていて嬉しく感じることはそうありません。
すぐにでも誰かを連れて来たくなる。そんな景色がそこにありました。
これほどの絶景になることは珍しいと教えてもらいましたが、天候次第ではきっとこれからも見ることができるはずです。最高のトレイルと最高の景色。この景色を見るためだけに走る価値があります。
知らないことを知る。これこそが人間が生きている証のようなものです。
この国にはまだまだ知らないところがいっぱいあります。この星となると、その一部を見て回ることすら難しいかもしれません。わたしは北京で円明園に行って、その美しさに目頭が熱くなりましたが、そういう場所を一つひとつ訪れてみたい。これがわたしの欲望のひとつです。
どれだけ美しい景色を知っているか、どれだけ美味しいものを知っているか。
この2つは人生を豊かにするポイントです。美しいものを知り、美味しいものをどこで食べることができるかを知っていれば、人生の半分は間違いなく満たされます。
辛いことがあっても、あの景色をもう一度見るために頑張ろうと思えますし、あの美味しいお店にもう一度行くために踏ん張ることができたりします。
いくらお金を持っていてもなかなか本物に出会うことはありません。もちろんお金さえあれば、美味しいものを食べることはできます。でもお金がある人は、マイナス30℃の気温の中で食べる肉まんの美味しさを知ることはきっとありません。
そしてわたしが見た絶景を訪れることもまずないでしょう。
感動はプライスレスと言いますが、本物の感動はお金だけでは手に入れることはできません。お金はそれのサポートはできても、実際に感動を得るために行動に移すのは自分自身です。
ビル・ゲイツだって自分の足で進まなければm万里の長城を駆け抜ける厳しさと楽しさを、自分の言葉で語ることはできません。
ビル・ゲイツは間違いなくわたしよりも美味しいものも、美しいものも知っていると思いますが。
どれだけたくさんの経験をできるか。人生を満たしてくれるのはきっとそれだけ。もちろん感動するような経験だけが全てじゃない。眼の前にいる赤ちゃんに変顔をして笑ってもらうようなどうでもいい経験も大事。
どんな経験をするにしてもやるべきことはただ一つだけ。
動き出すこと。
めんどくさい、忙しい、疲れている。いくらでも動かない理由は作れます。一歩を踏み出さないための理由を考えるなら天才的になれる人がいっぱいいます。
たくさんの経験をするために、いろいろな人に出会うこと。自分の知らない世界に引き込まれたらホイホイついていくこと(きっといつかわたしは痛い目に合う)。そうやって「無理」を一つひとつなくしていけば、毎日がもっとたのしくなるはずです。
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