昨日も少し書きましたが、8月、10月、11月、12月の台湾と北京行きがほぼ決まっています。9月に階段合宿のために香港に行けば5ヶ月連続です。
自慢したいというわけではなく、これくらい海外というのは身近なもので、構えるほどのものでもないということを知ってもらいたいという思いがあります。
いやいや、そんな簡単には行けない。言葉もわからないし。
行かないための理由はいくらでもあります。そもそも海外に興味のない人だって、わたしが思っている以上にたくさんいるような気がします。
日本にだって素晴らしい居場所はたくさんありますし、誰もが新しいことに対して興味があるわけではないですよね。それでも、どんどん海外に出ていってもらいたい。そんな思いがわたしにはあります。
わたしが初めて海外に行ったのは20歳でした。
大学の夏休みを利用して、サッカーの本場であるブラジルへの1人旅。別にサッカーをするために行ったわけではありません。それでも、サッカーで食べていこうという思いが漠然としたものから、はっきりとした目標になった旅でした。
国内旅行もほとんどしたことがなかったのですが、ブラジルへ行ってみたいという情熱だけで決めました。
当時は地球の歩き方くらいしかガイド本がなく、もちろんインターネットなんてありません。国際電話のかけ方もわからなかったため、3週間も日本への連絡なしで旅を続けました。
さらに、あてにしていたJCBのクレジットカードが使えず、手元にあったのは最小限のお金だけ。宿代と食事代をできるかぎり抑えなければいけない状況で、いかにして旅を楽しむか。
今ならなんとでもできる自信がありますが、当時は世間知らずの若者でしたので、最初はとにかく「いますぐ帰りたい」という気持ちしかありませんでした。
ただ、その追い詰められた状況が、徐々にわたしを成長させてくれました。言葉も通じないのに、安ホテルを探したり、できるだけ安く食事を済ませたり。
日を重ねる旅に、わたしは旅をしていることとを楽しめるようになっていきました。
自分で言うのもなんですが、わたしは割りと適応力が高い方ですが、このような経験がさらに、その場に馴染むという能力を高めてくれたように感じます。
適応力を高めるという意味では、それはいまでも続いています。海外に行くと、基本的にはすべてのことを自分1人でなんとかしなくてはいけません。もちろん助けてくれる人もいますが、最初から頼りにするわけにはいきません。
そういう旅を何度も重ねることで、トラブルに巻き込まれない方法を自然と身につけ、トラブルが発生しても慌てない自分でいられるようになります。
これはあくまでも、わたし自身の経験ですので、誰もが同じような経験をできるわけではありません。
まったく何も得ない人もいれば、人生が変わるような経験をする人もいるでしょう。でもそれは、実際に行ってみないとわかりません。
ただ、実際に自分で行くことによって、自分の言葉で語ることができます。「みんな台湾って良いっていうけど、そうでもないよね」そういうことも、自分で行ったからこそ語れます。
最近はなんでもインターネットで調べることができます。地球の裏側にある小さな町の路地まで見ることができます。世界遺産などもインターネットで見放題です。
そんな時代にあえて海外に行く理由を見つけるのは、とても難しいことかもしれません。
でもランナーなら海外マラソンがいくつもありますし、ランナーじゃなくてもほとんどのスポーツには本場があります。超一流のプレイヤーが海外にはいくらでもいます。名もなき未来の天才に出会えるかもしれませんね。
日本の中にいるよりも、スケールの大きな出会いがそこにはあります。
もっとワクワクしたくありませんか?今のままで十分ですか?
アジアなら毎月1万円貯めるだけで、1年に2回もワクワクできます。その1回のワクワクに万里の長城マラソンが含まれているとちょっと嬉しいのですが、そこまで高望みはしません。
でも万里の長城マラソンに来てくれた人には、普通の海外旅行では味わえない楽しさを提供します。
「今回が初めての海外なんですよ」と言ってくれる人が、万里の長城マラソン参加者のうち、毎年数人います。みんなが飛び出すきっかけになるなら、こんな嬉しいことはありません。
そして、世界中にはもっと楽しいこと、刺激的なことが無数にあります。
まだ夏休みの計画を立てていないという人がいれば、近くの国で十分楽しめます。自分だけで不安なら仲間を誘って行ってみませんか?おすすめはやっぱり一人旅ですけどね。
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