ハダシスト42歳の誓い

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そういえば42歳になっていました。天童ラ・フランスマラソンを終えて、そのままラン仲間の車で帰ってきた慌ただしさで忘れていましたが、42歳の誓いのようなものを語っておかないといろいろブレてしまいそうです。

ただ、わたしはずっと誕生日なんて365日のなかの1日でしかないし、そもそも365日で1年というのも人間の考えたものなので、大した意味なんてないというスタンスでした。

誕生日だから特別なのではなく、毎日が特別になるように生きる。この考え方は今でも変わっていません。

それでも、自分の現在地を知り、そこからどこに向かうのかを決めるという意味では、誕生日というのはいい節目というようには考えるようになりました。ただ、具体的な目標のようなものは年始に決めるようにしています。

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誕生日に決めるのはもっとあやふやで具体性もなく、目標というよりは夢のようなものです。

ちなみに、自分の誕生日にはあまり興味はありませんが、自分以外の人の誕生日は好きです。家族や恋人などに何をあげたら喜ぶかなと考えるのも楽しいですし、パーティーの雰囲気も好きです。久しくそういうのをやっていませんが。

自分の誕生日を祝ってもらうというのは、かなり照れくさいものです。特別なことを成し遂げたわけでもなく、ただ生きてきただけで「おめでとう」と言ってもらえる。

嬉しくないというと嘘になりますが、こそばゆい感じが何歳になっても慣れることができません。

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さて42歳のハダシストはどう生きればいいのか。どこを目指すのか。これに関しては正直なところ、この数年間はそれほど大きく変わっていません。ただし、独立をして3年間は我慢と決めてきました。

42歳の9月にその3年間が終わります。

春にはいろいろと決め始めなくてはいけません。このまま鶴巻温泉に住み続けるのか、それとも交通の便を考えて東京に行くのか。もしくは台湾や中国に留学するのかという選択肢もあります。

ライターなのか、それともランニングジャーナリストなのか。自分の書きたいことだけを書いて生きていく道はあるのかなど、模索しなくてはいけないこともたくさんあります。

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何かを決めることになる。これからの1年にそんな予感はあります。それも大きな決断。

もちろん予感だけで何が起こるのかがまったくわかりません。ただ、42歳になってすぐに、様々なことが同時並行で進み始めています。いま対応しなくてはいけないことがたくさんあるわけです。

こういうことはこれまでにほとんどありませんでした。

基本的にはひとつを終わらせたら次の1つを始めるというのがわたしのスタイルですが、いまそんなことを言っていたら、あれもこれも止まってしまいます。

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年齢なんてひとつの区切りに過ぎないと思っていたのですが、42歳になった途端にこの流れ。厄年なども気にしないタイプですが、厄が明けるというのはこういうことかと思わず納得してしまうレベルで物事が動き出しています。

とはいえ、それらはすべてここまでに種を蒔いていたことばかりです。

北京や台北の街をガイドできるのも、ウルトラマラソン練習会で面白いコースを走れるのも、すべてここまでの人生経験によるもので、この歳になって急に何かが変わったというわけではありません。

そういう意味ではいい歳のとり方をしているなとは思います。少しでも若く見られたがる人がいますが、わたしは歳を重ねることはネガティブなことではなく、むしろポジティブなことだと考えています。

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男性でも女性でも様々なことを経験したからこそ出てくる強さや美しさがあります。

昨日の自分よりも今日の自分のほうが強くて美しい。大事なのはそういう生き方をしているかどうかということです。歳を重ねて老いていくのか、それとも磨かれていくのかは自分次第です。

42歳のハダシストはこれまで通り、自分を磨き続けること。

それを見た誰かが「自分も磨いてみようかな」という気持ちになってくれればそれが理想ですが、それはちょっと傲慢過ぎる気がします。ですので、とにかくわたしは自分磨きを包み隠さず見せ続けるだけ。

それが自分自身や周りの人との笑顔につながると信じて前に進みます。


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著者:稲木 ジョージ
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