トレッキングシューズを物色中。撮影に使うものなのですが、新品だとちょっと絵にならない気もして、中古で買おうか新品で買おうか悩んだり。そもそも買っても普段使うことはないという問題もあります。
今は動画撮影の仕事をしていますが、撮影のための小物がどんどん増えていきます。もちろん、撮影に必要なものだったので、仕方がないことですが買っても今後使うことのないものたち。
でも以前はそんな買い方ばかりしていたなと、ふとそんなことを思い出しました。
毎週末になると本屋に出かけ、気になった本を数冊抱えてカフェに向かう。遅めのランチをして、気になる雑貨屋を眺めながら、気になったものはすぐに購入。だって次に来たときになくなってたら嫌じゃないですか。
別に欲しいわけでも何でもない。いや欲しいけど必要はないものたち。それらを窓際に並べてみたりして、ちょっといい気分に浸ったり。
そんな時代もあったなんて言うと、ちょっと驚かれるかもしれませんが、わたしだってどこにでもいる若手社員だった時代があったわけです。自分で稼いで、自分の好きなようにお金を使う。
そういう人がいればいるほど日本の景気は良くなっていくのでしょう。それがまさにバブル時代だったのでしょうが、今もそれとあまり変わらないような気がします。お金の使い方がそれぞれケチくさくなっただけで。
ただ、どうやらわたしは使わないものが部屋にあることに少しストレスを感じているようです。
必要ないものを買わなくなって久しいので、使わないものが視界に入ってくることはこんなにも自分を苛つかせるのだと知りませんでした。ちょっとした驚きです。
わたしの部屋はそこそこ乱雑です。でも必要ないものはなく、すべて意味があってそこにあります。いや、ただ片付け忘れただけというものもありますが、いずれにしても使ったからそこにあるわけです。
これから使われることもなく、捨てられないからそこにある。
わたしはそういうものが好きではないようです。先日プリンタを買い替えましたが、壊れたプリンタはすぐに処分しました。初期不良があったら困るからと外箱をとってありますが、おそらく次の資源ごみの日に外箱は捨てます。
以前はそういうものも全部、手元に残していました。中古で売れるときに高く売れるなんて考えたりもして。でもよく考えたらプリンタなんて壊れるまで使うわけです。中古で売るようなことはまずありません。
「何かに使えるかも」って思ったものはまず間違いなく使いません。
いらないものは少しでも削ぎ落としたい。それはまさにマラソンの世界とシンクロします。わたしは無駄を削ぎ落とすことが好きで、そうやって物を減らしたり、走ったりしているのでしょう。
走って削ぎ落とされる無駄なもの。贅肉だけでなく地位や名声を得たいと思う気持ち。走れば走るだけ、自分がシンプルなものになっていく感覚。わたしはその感覚を愛しています。
忙しすぎて、今年も大掃除をする余裕もありませんが、スキあらば必要ないものをどんどん削ぎ落としていきます。中身のなかった若い頃に同じことをしたら、玉ねぎのように最後は何も残らなかったと思いますが、今ならきっと何かが残る。そんな気がします。
著者:yukiko
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