愛媛マラソン当日の最高気温が1℃だという予報に惑わされて、防寒着セットを揃えようと、土曜日に都内に出たついでにお買物ツアーをしてきました。
結果的には町田で必要なものを半分購入し、残りの半分はamazonで購入しました。その中のひとつに、アンダーアーマーのタイツと下着が一体化した商品がありました。
寒さ対策で太ももが隠れる商品が欲しかったのですが、あまり強い締め付けは好きではないので、コンプレッションタイツはNGで(正確には予算的にNGで)、いろいろ探しているときにその商品を見つけました。
ところがお店にはわたしのサイズに合うものが在庫されていません。アンダーアーマーの直営店に行けば良かったのですが、町田まで戻ってきていたので今さら表参道には行けません。
これくらいメジャーな商品ならamazonで買えるだろうと思ってチェックしてみたら、なんと店舗の半値近い価格で売られています。もちろん送料無料で、土曜日の夜に注文して日曜日に届きます。
こうやって小売店は消えていくのだなと、変なところで納得しました。
最初からamazonで購入するという選択肢もあったのですが、わたしは実物を見ながらの買い物が好きなので、多少高くてもお店で買う気でいました。でも、あれもこれもサイズがありません。
わたしがSサイズというのもありますが、お店に揃っているのはプライベートブランドのような、そのお店だけで取り扱っている商品ばかり。メーカーもののほとんどがMサイズよりも大きいものばかりです。
amazonに限らず、ネットで物を買う最大の理由は品揃えにあります。amazonと楽天を使えば、欲しいものはどちらかでだいたい買えてしまいます。
わたしが関わっているランレコードのメダルスタンドも、最近amazonで購入できるようになりました。なぜか発送が2週間から5週間以内という恐ろしい期間設定になっていますが、ちゃんと即発送できます。
価格が圧倒的に安くて、品揃えがいい。さらに最近はメーカーのオンラインショップでも、古いモデルを驚くような価格でSALEしています。下手するとスポーツショップよりも安値で買えます。
よっぽど個性のある小売店でもない限り、生き残っていくのは難しいのでしょうね。
最近は日本の賃金が世界的に安価になっているというニュースを見ることが増えましたが、このような状況を見れば「そうなって当然」というのが分かります。
個人は収入が増えませんので、できるだけ安いものを求めます。売る側は安くないと売れないので、すぐに値引きします。電化製品などは、ヨドバシカメラやビックカメラが新品でも10%のポイントを付けるので、どこも最初から1割引きで販売するしかありません。
もっとも、わたしのような非課税世帯にしてみれば、収入が少なくても生きていける時代というのは、本当に助かります。時代が20年前だったら、わたしは今でも会社員をしていたでしょう。
ただ、年収が半分以下に減って、いろいろ工夫をするようになって分かったのは、楽しんだもの勝ちということ。
本当に身も蓋もない言葉ですが、現状を嘆いても世界は変わらないですし、見えない敵と戦っても疲れるだけです。それよりも自分がどれだけ笑顔になれるか、そこにすべての基準を置いたときから、毎朝目が醒めるのが楽しみになってきました。
物の値段なんて高くても安くても正直なところ個人的にはどうでもいいと思っています。本当に必要なものはどうやってでも手に入れなくてはいけませんし、なくてもいいものなら買わなければいいだけ。
「みんなが持ってる」物を持っていなくても、仲間はずれにされるような年齢でもありません。
ただ、小売店は本当に大変だろうなとは思います。そういう意味ではライターというのはAIが実用化するまでは安泰の仕事です。AIライターが出てきた途端に駆逐される仕事でもありますが。
買い物好き(買うとは言っていない)のわたしとしては、小売店がなくなっていくのを見るのはやっぱり寂しいのですが、時代の流れから仕方がないことでもあるんでしょうね。
そういえば、楽天での販売に早い段階に見切りをつけて、実店舗とオンラインショップだけで販売している地下足袋のsousouさんは、土曜日に溢れんばかりにお客さんが来ていました。
きっとこれからは自社製品を中心に販売する小売店や、ネットで購入できないものをラインナップしている小売店ではないと利益を出し続けるのは難しいのかもしれません。
いずれにしても、以前のままでは生き残れない。そういうときにイノベーションは起きるもの。ピンチをチャンスに変える小売店が出てくることを期待しています。やっぱり買い物は物を見ながらでないと楽しめませんから。
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