わたしの暮らしているアパートは、もう半年近く1階の2部屋が空室になっています。4部屋のうち半分がそんな状態なので、ちょっと不安になってしまい、いつアパートが取り壊しになってもいいようにと引越し先の目星をつけておこうかと。
とりあえず鶴巻温泉が気に入っているので、いい物件があるかなと思ってYahoo!不動産をチェックしてみたら、なんと1.3万円のアパートがあるではないですか。でも写真に見覚えが…
よく見たら、わたしが鶴巻温泉で物件探しをしていたとき、2つあった候補の1つでした。どちらも古いタイプの積和不動産の物件なので、今のアパートと構造はほぼ同じです。
そちらのアパートのほうが1分ほど駅近ですが、住宅地の真ん中にあるのが嫌で、風がしっかり流れる今のアパートを選びました。その選択は間違ってなかったとは思います。
ただ、そのアパートが1.3万円と聞くと胸がざわつきます。ちなみに、そのアパートの2階もあるのですが、そちらは1.6万円でした。いずれも共益費が3千円かかりますがそれでも激安です。
少なくともほぼ同時期にできた、わたしのアパートで困ったことは何もありません。ちなみにうちは1.7万円の共益費3千円で、合わせて2万円です。
念のためと思って、自分のアパートの1階の家賃も確認。するとこちらは家賃2.5万円、共益費2千円。なぜ共益費が1階のほうが少ない…階段?階段代なのか?それはともかく1階はうちよりも月額7千円も割高です。
理由は1階のリフォームをしたためで、めちゃくちゃきれいです。うち、そこそこボロボロで引き渡されたんですが…しかも1階はキッチンに給湯器が付いています。
まぁでもこの値段差なら今のところでいいかとは思いますが。
長々と書きましたが、お伝えしたいのは鶴巻温泉までくれば、こんな物件がゴロゴロ転がってるよということです。東海大学の外れで、一人暮らしをする学生が減ったからでしょうかどこも空室が目立ち、取り壊されるアパートも少なくありません。
鶴巻温泉と東海大学前だけで、2万円以下の物件が20以上あります。風呂トイレ別、エアコン付きなんていう物件がうちも含めていくつもあります。
都会で5万円以上出して、穴ぐらのようなシェアハウスに暮らしている若者がいると聞きます。都会のほうが仕事があるのは確かでしょうが、新宿から1時間のところにこんな平和な場所があります。
うちからなら、5分も走れば山の入口にたどり着けます。そこからさきは丹沢の山々がそびえ立っています。海はさすがに近くではありませんが、自転車を漕いで行けない距離ではありません。
「まだ東京で消耗しているの?」と言って高知に引っ越していったプロブロガーがいましたが、高知まで行かなくても、鶴巻温泉で消耗せずに行きていくことができます。金銭的にも精神的にも。
台南に行ったときに、そこで暮らしている友だちに「家賃はどれくらい?」と聞いて「3万円くらいが相場」と聞いて、わたしは「高っ!」と言ってしまいました。そこは「安っ!」って言うべきところなのに。
みんな鶴巻温泉に引っ越してくればいいのに。
まぁ現実的には仕事が東京にあると難しいのでしょうね。新宿まで1時間と言っても家から職場までなら1時間30分、往復で3時間。それだけでそれこそ消耗します。
わたしなんて片道30分の通勤時間に耐えられず、会社の近くに引っ越したタイプですから通勤時間の無駄さをよく理解しています。人生は有限ですから通勤で数時間もロスするなんて寿命を削っているのと同じことです。
でも、この価格なら週末の遊び場としても会社員なら払えるんじゃないかと思います。山が好きな人たちが数人集まって1部屋借りる。金曜日の夜に鶴巻温泉までやってきて仲間と酒を飲み、翌朝早くから山に入る。
雨だったら温泉でもいいじゃないですか。
家賃もここまで低くなると、可能性が広がります。めんどくさいからやる気はありませんが、2万円以下の空室を民泊として貸し出すこともできます。もちろん、そのままでは借り手がないので、いろいろ工夫が必要ですが。そして工夫をする暇がないので、わたしはそれをしないわけですが。
少なくとも都会で年収が200万円以下で生活が苦しいと言っている人は、鶴巻温泉に住んで、小田原のamazonの物流で働けばあらゆることが解決すると思うのですが、苦しい生活をしている人は鶴巻温泉の家賃がそんなに安いということを知りません。
いや、このブログを読んでいる人以外で、それを知っている人はほとんどいないような気がします。新宿から1時間のところに、そんな価格破壊が起こっている場所があるという事実。
もちろん、普通のアパートや貸家も相場よりも2〜3万円安い気がします。
そして、間違いなくこの格安アパートはこれからどんどん増えていきます。これだけ供給過剰な状態にも関わらず、新しいアパートがまだどんどん建っています。
家賃が2万円なら、年収が150万円でもそこそこ楽しく生きていけます。わたしは仕事柄全国を飛び回っていますが、それをしなければ、最新のiMacでもiPhoneXでも好きなものを買えます。
今すぐに引っ越しをする必要はありませんが、そういう場所が東京からそう遠くない場所にあるということくらい覚えておくと、いざというときにきっと役に立ちます。
会社を辞めて独立しようというとき、鶴巻温泉に拠点を置けば早い段階で経営を軌道に乗せることができます。ただし、鶴巻温泉には何もありません。本屋もなければ、気軽に入れるカフェもありません。
でも何もないからこそ夢に向かってまっすぐに進むことができます。
自分のやりたいことを抱えている人が最初に立つ場所としては、決して悪いところではありません。むしろ、ここに様々な分野の卵が集まってくると面白いことになる気がします。
芸術家、作家、漫画家などのクリエイターが暮らすにはちょうどいいサイズだと思います。最近増えてきたプロランナーというような人にも本当におすすめします。
反対にやりたいことが決まっていないで、家賃の低さだけでやってくると、刺激のない毎日に潰されてしまうかもしれません。
興味がある人は、少し鶴巻温泉や東海大学前の物件をチェックしてみませんか?笑ってしまうような値段の物件が並んでします。Yahoo!不動産の検索先リンクを貼っておきますので、ぜひ時間があるときに見てください。
もし鶴巻温泉に住みたいという人がいれば、わたしが街の案内くらいはしますよ。30分もあれば見るべきものはなくなってしまいますが。
あ、何もないと言いましたが、めっちゃ美味しい料理を格安で出してくれる居酒屋はあります。スーパーもコンビニもたくさんあります。生活をしてて困るのはメインバンクのみずほ銀行ATMがないことくらいかもしれません。
著者:イケダ ハヤト
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