フラットな関係になりたければ半歩引け

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今の親は子育てが大変だろうなと思います。他人事のように言っていますが、本当に大変だと思います。国レベルで騙し合いをしている時代において、正しく生きるということの意味をどうやって伝えればいいのか。

日本政府と韓国政府のどっちが正しいかという話は興味がありませんが、その影響というのはかなり大きいのは否定できません、明らかにどちらかが嘘をついているわけで、それを子どもたちが見ているわけです。

そんな中で「嘘をついてはいけない」と子どもに伝え、それを納得してくれる子どもがどれだけいるのか。納得してもらえる説明のできる親がどれだけいるのか。

そう考えると、少しだけ気分が憂鬱になります。

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会社員時代には、嫌いな上司というものがどの職場にもいました。会社内での立場が上というだけで、人間として上に立っていると勘違いしている人。

組織の中で上下があり指揮命令系統があるのは当然ですが、人と人との関係はいつだってフラット。これがわたしの基本ですので、高圧的に感情的に怒りをぶつけてくる人は苦手でした。いや、今でも苦手です。

フラットな関係というと勘違いする人がよくいますが、これは同列に並ぶ状態ではありません。人付き合いをする上で、フラットな関係になるには、自分が半歩下がらなければいけません。

大事なのは下げられるのではなく、自ら半歩下がるということです。

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お互いが半歩下がる意識があって、初めてフラットな関係というのは成立します。言っている意味が分からないと思うかも知れませんが、少なくともわたしの42年の人生経験ではそれが真実です。

自分だけが下がっても当然フラットにはなりませんし、お互いが横並びになってもフラットにはなりません。「引く意識」を持てるかどうか。それも明らかに自分のほうが上になる関係においても引けるかどうか。

明らかに上というのは、組織でいえば先輩後輩というような関係です。自分のほうが先輩だったとき、後輩よりも半歩下がれるか。口で言うのはたやすいことですが、実際にやるのは簡単ではありません。

人間は誰だって、人の下に入るのは気持ちいいものではありませんから。ほんの少しだけでも人よりも上の立場にいないと、不安になってしまうものです。

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ただ、そういう感覚を手放せる人たちがいます。

何かを極めた人たち、もしくは極めようという人たちは、半歩下がる意識を共通して持っています。どんな状況においても学ぶ姿勢を崩しません。「勉強になった」と度々口にしますが、決してそれは社交辞令ではありません。

それとはまったく逆の人もいます。誰とは言いませんが、偉くもないのに偉そうにしてしまう。自分が偉いと思いこんでいる人たち。そういう人たちは、偉そうにしようとすればするほどみっともなくなります。

誰か注意してあげればいいのに、裸の王様に声をかけてくれる人は誰もいません。

おかしな話です。裸の王様の話くらい、誰でも知っているはずなのに、自分が裸の王様になっていることには気が付かない。童話や昔話には大切なことがいっぱい詰まっているのですが、ただの子ども向けのお話にしか思えないのでしょう。

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まぁ人のことはどうでもいいです。大事なのは自分がどう生きるかということだけですから。

他人のおかしなところや過ちを目にしたとき、その人を責めるのではなく、自分ならどうするかを考える。そこから何かを学べるかどうかで、人生は大きく変わります。

「あいつが悪い」
「自分は正しい」

好きにすればいいと思います。真実はいつだって自分の中にしかないのですから。どちらに非があっても、ケンカはいつだって両成敗が基本です。要は誰も得しないということ。

そんなところに首を突っ込んで巻き込まれないようにお気をつけくださいな。


いばる上司はいずれ終わる―世界に通じる「謙虚のリーダー学」入門

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