Lancer of the Year 2019に招待してもらい、参加して来ました。ランサーズというフリーランスと企業を結びつけるサービスで、高い評価を受けた人を表彰するのがこのイベント。
もちろん、わたしが表彰されるわけなどなく、ただの招待です。感謝状はいただきましたが。ランサーズを利用して、それなりに稼いだということなのでしょう。わたしクラスが招待されるのはどうかと思いますが。
ランサーズでは様々な種類の仕事があります。その中でもライターというのは人気の仕事ですが、わたしはライターはランサーズで稼いでいるうちはダメだと思っています。ただの時間の切り売りでしかありません。
少なくとも直接仕事を受けられるようにならないと、1人前とは言えないかなと(わたしは半々なので半人前)。ランサーズは、わたしのようにゼロから始める人にとっての入口みたいなものです。そういう意味では本当に助かっています。
じゃあ何を「どうかと思う」なのか。
わたしぐらいの稼ぎの人が呼ばれるくらい、みんな稼げていないという事実。わたしのランサーズでの仕事は月に10万〜15万円程度です。これでそこそこ稼いでいるわけです。ありえなくないですか?
もちろん、わたしのようにランサーズ以外で稼いでいる人もいるのでしょう。でも、真面目に働けば1日2万文字で1ヶ月なら60万円稼げるわけです。なのに、わたしレベルでも呼んでもらえるという事実。
わたしが月収60万円を目指さないのは、自分のリソースを自分のやりたいことに注ぎ込んでるからです。稼ぐだけなら、会社員時代を超える収入を得られます。本来は、そういう人が無数にいるべきだと、わたしは思って来ます。
実際にはそういう人はランサーズのサービスを使わずに稼いでいるのかもしれませんが、ちょっと夢がないなと思うわけです。
先に言っておきますが、わたしは会社で働くことが悪いなんて、ほんの少しも思いません。適材適所がわたしの理想ですから、会社で働くのが適している人は会社員であるべきです。
でも、自分のやりたいことがあり、自由になる時間が欲しい人や、自分の力で稼ぎたいという人がもっといてもいいかなと思います。しかしながらフリーランスはあまりにも夢がなく、会社員を辞めるほどの魅力はありません。
この状況をわたしがなんとかできるわけでもなければ、なんともかしようとも思いません。でも、フリーランスがもっと夢のある働き方であるといいなとは思います。会社員時代よりも稼げなくても、食べていくことができ、人生を謳歌できる。
どうしても会社で働けなくなったときの、セーフティネットとしての働き方になる。そうなれば、会社で働くことで消耗する人も減るのになと思ったりはするわけです。
わたしは何も考えずに会社を辞めました。そこが自分の居場所でないと思ったから。そして今はフリーランスのライターとして生活しています。でも、それは運が良かったからであって、才能があったからでも、特別な努力をしたからでもありません。
運が良くないと独立して食べていくのが難しいのがフリーランス。起業5年で8割が廃業するのが個人事業主の現実です。
ランサーズオブザイヤーで表彰を受けている人たちは、やっぱり特別です。みんなが同じようには稼げません。誰もがフルマラソンを3時間以内で完走できるわけではないように、フリーランスで生活を継続できるのはほんの一部です。
ここがもう少し変わらないと、面白くありません。
ただ、そこを改善するのはわたしの仕事とは思えませんし、わたしはそこに熱狂はできません。わたしの情熱はすべてランニングにぶつけていますけら。だから、年に1回こうやって文字にするだけ。
とはいえ、自分を客観的に見つめるという意味では、同じフリーランスの人が集まるこのイベントに呼んでもらえるのは嬉しいことです。ひねくれたことを言っていますが、来年も呼ばれたいなとは思います。
でも、わたしのモチベーションはランサーズで表彰されることにはありません。
そんなことより、お気に入りの料理屋さんに友だちを連れて行って「すごく美味しい」と言ってもらえることのほうが、わたしにとっては100倍幸せですから。
人生に何を求めるかは人それぞれ。
わたしは来年もランサーズオブザイヤーに呼んでもらえるくらいには頑張りますが、きっとがむしゃらに頑張ったりはしないと思います。1文字書くよりも1メートル走りたいから。
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