今月も仕事に大きな穴が空いているので、自分の書きたいものを書いていたりします。その中で、もう更新していないサイトが1つあって、久しぶりに記事を書こうとしたら前よりも上手く書けるんです。
前は自分の想いだけがぶつけていた感じがありましたが、今はもっと中立的な立ち位置で、でも自分らしさをちゃんと含めて書けました。
思えば、ライターになってそろそろ4年になります。何かを身につけるには1万時間必要と言われていますが(1万時間の法則)、もしかしたら、この4年間でそれくらいの時間を物書きに費やしたかもしれません。
石の上にも三年と言いますが、やっぱり継続は大事ですし、継続しないと身につかないものがあります。
世の中には才能がある人もいて、自己啓発系の本はそういう人を基準に書かれているので何も参考にならないことは、20代のうちに悟りました。松下幸之助さんの本を読んだって、才能が違いますから同じことができるわけがありません。
カーネギー然り、ドラッカー然り。
凡人は凡人らしく、一つひとつ積み重ねていくことしか出来ません。1万時間の法則と言うくらいですから、その道はとても長く、ほとんどの人が道半ばで自分には無理だと諦めてしまいます。
でも、続けた人だけが到達できる領域があります。そこは天才でさえもたどり着くことが出来ない特別な場所。
まぁ今どきは流行らないのでしょう。何とかの実を食べたら、特別な能力者になれると思って育ってきた世代が20〜30代にいるわけですから。
わたしの時代は、最初は弱いけど実は隠れた才能があって、自分を磨くことで成長していくという話がスタンダードでした。「自分には才能がある」と思い込んでいる世代でしょうか。
どちらがいいと言うわけではなく、それぞれに時代背景があって、流行り廃りもあるということ。でも人間の本質はそう変わるものではありません。背中に羽が生えるわけではありませんので。
「努力は必ず報われる」という言葉に否定的な人がいます。「努力が報われるなら、今からメジャーリーガーになってみろ」というニュアンスのことを言っていましたが、努力はいつだって自分の思ったのとは違った形で報われることになります。
仮にわたしがこれからメジャーリーガーを目指したとしましょう。まずメジャーリーガーにはなれません。でも、目指したことによって何かを得ることはできます。もしかしたら本を1冊書けるかもしれません。
思わぬ出会いがあるかもしれません。少なくともメジャーリーガーを目指すということは、行動を起こすことです。行動を起こせば世界が動き出します。本当に努力したなら、どんな形でかは分かりませんが必ず報われます。
少なくともわたしはそう感じています。
合理的な人にしてみれば、1万時間も技術に習得に使うなんて馬鹿らしいかと思います。もっと効率的に手法を学んで、短期間で習得できるはずと言うかと思います。
でも、何かを身につけるのは時間をかけて行うものです。わたしは古いタイプの人間だから余計にそう思います。
いずれ尽きる命ですから、じっくりと味わえばいい。わたしはあれこれ食べられるバイキングよりも、丁寧に作られた料理が好き。だから自分のスキルもゆっくりじっくり丁寧に上げていけばいい。
わたしなりに1万時間を使って磨いてきたスキル。これからは自分の人生をデザインするために活用していきます。いきなり全振りというわけにはいきませんが、クライアントに頼らずに生きていける自分を目指します。
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