仕事が谷間になっているので、Webサイトのテコ入れをしています。その中のひとつに「北京旅人」というサイトがあるのですが、この記事作成をしながら、意外と北京について知らないことが多いなと実感しています。
北京旅人:http://beijing-tabibito.com
このサイトは、万里の長城マラソンに参加する人のために作った北京の観光情報のサイトです。なので、最初は北京のキホンテキな情報ばかりを載せておけばいいと思っていたのですが、いろいろ調べていると不足することがたくさんあります。
例えば、北京ダックの美味しいお店。全聚徳くらいは知っていますが、わたしの中で全聚徳はすでに過去のお店という印象があります。でも、北京では相変わらず評価は高いですし、そしてそれよりも評価の高いお店がいくつもありました。
初めて北京に行ったときに食べた肉まんの有名店は、何度も行こうと思って行けてなかったのですが、調べたらコテンパンな評価になっていました。
歴史についてもそうです。王府井の井戸は、マンホールの蓋がされているのですが、あれが本当に王府井とは限らないのだとか。北京動物園には西太后の離宮があったとか。
もう知らないことばかりが多すぎて、20記事くらいあればいいやと思っていたのに、気がつけば56ページもあります。おそらく100ページを超えることになるかと思います。
おそらく、ガイドブックよりも詳しいサイトが出来上がります。
そんなものを作っても1円にもならない(ならないこともない)のですが、自分の夢には必要なものなんです。日本人が中国にもっと気軽に遊びに行き、日本人にあたり前のように中国人の友だちがいる時代をつくる。
それは、わたしだけで出来ることではありませんが、わたしがそう思っているということは、きっと同じような思いを持っている人がたくさんいます。
わたしは協調性がないので、そういう人たちと力を合わせる気はありませんが、ガイドブックになるようなサイトがあるというだけで、その人たちの行動が楽になるはずです。
本当は、サクッと作って上海バージョン、香港バージョン、台北バージョンを作ろうと思っているのですが、もしかしたらこのペースだと1サイトに1年近くかかるかもしれません。
こういうのはビジネスに通じしている人はきっと「儲けよう」となるのでしょうが、お金は墓場まで持っていけないですし、わたしは今の生活で十分に満足しています。
有名になりたいという欲もありません。できることなら、さっさと隠居して平泉で静かに暮らしたいものです。そんな余裕はまったくないので、コツコツ働きますが、稼いで美味しいものを食べたいとか、いい暮らしがしたいとかいうことはありません。
こういうのは人それぞれなのでしょうが、自分にとって嬉しいことは、自分がしたことで誰かが笑顔になるということです。北京旅人のサイトに報酬があるなら、1人でも多くの人が北京を満喫してくれることです。
こういうことをするときに「なぜ自分は認められないのだ」とアピールする人がいます。世のYouTuberの多くがそういう状態にあるのではないかと思います。ブロガーと呼ばれる人たちもです。
自分はいいものを作っている。いいサービスを提供している。だから認められるはずだという理屈。
そういうことを口にする人の作った物やサービスは、独りよがりになっていることが多いように感じます。相手が必要としているものを提供しているのではなく、自分が提供したいものを提供している。
ランニングのコーチなどでもそうですね。自分の理論を自分のやり方で提供する。「この理論はとてもいいものだから」と1人1人を見ずに教えるわけです。
明らかの踵着地用に作られたシューズの試走会で「前足部から着地してください」というメーカーの専属トレーナーがいたときには閉口しました。それ以来、メーカーの人の言うことは信じないことにしています。
他人のことはいいとしましょう。
わたしは、本当に必要とされる情報を提供したい。それによって喜んでくれる人がいればそれで満足です。野望もありませんし、世界を変えたいなんて希望もありません。
ただ、自分の書いた文章によって旅の充実度が変わり「また北京に行きたい」となってくれれば、こんな面白いことはないじゃないですか。そして、それを継続していれば、思いも寄らない道が拓けるのはRUNNING STREET 365で学びました。
Webサイトを作るというのは、自分自身を専門家に鍛え上げるという作業でもあります。だから、ある程度形になったところで、きっとどこか想定もしないようなところから声がかかるはずです。
その粋に達するにはまだ道は遠いのは知ってます。でも成長は時間をかけて行うもの。1年後に圧倒的な情報量のサイトに仕上がっていればいいんです。
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