いま中国語を勉強しておくべき理由【新時代を読む】

中国好きとしては好ましくない米中関係の悪化が進んでいきますが、これはもう止まらないというのがわたしの考えです。だからこそ中国語の勉強に力を入れています。まだまだ初心者の域は出ていませんが、短い文章くらいならなんとか。語彙力もゆっくりと増えています。

なぜいま中国語なのか。ほとんどの人は今回の米中関係のトラブルでアメリカが勝つのだと考えています。わたしもそう思いますが、大事なのはその先です。いや、どちらに転んでもその先です。片言でも中国語を話せることが有利に働くタイミングがかならずやってきます。

目次

歴史を追えばアメリカが勝つという必然

この話をするときに、「中国」や「アメリカ」という言葉を使うしかないのですが、まず頭に入れておいてもらいたいのが、中国というのは中国共産党のことで、中国という国ではありません。そしてアメリカというのはアメリカ資本主義のことでアメリカという国ではありません。

この争いは中国共産党とアメリカ資本主義の覇権争いだとわたしは考えています。何がどう違うのかは説明しません。こんな小さなブログでも変なところから目をつけられる可能性もあるので。ただはっきりしているのは、これは覇権争いで戦後に何度も繰り返されてきました。

アメリカ資本主義 vs ソビエト連邦共産党
アメリカ資本主義 vs 日本経済
アメリカ資本主義 vs 中東オイルマネー

いずれもアメリカ資本主義が勝っています。そして対戦相手は完膚なきまでに潰されています。ソビエトは国がなくなりました。日本経済の失われた20年は言うまでもありません。そしてあれほど勢いの合った中東のオイルマネーは見事に縮小しています。

アメリカ資本主義の恐ろしいのは、完膚なきまでに叩いた後にさらに追い打ちをかけるという点にあります。日米貿易摩擦でアメリカの優位性が戻った後に、また日本が力を持たないようにと時間をかけて徹底して日本経済の骨組みを壊しています。気がつけば日本は強みのない国になっています。

歴史だけを追えばアメリカ資本主義が勝ち続けています。おそらくこれは中国共産党との戦いでも同じ結果になります。中国共産党の焦り具合を見ているとそれがわかります。

中国がなくなるということはない

中国共産党が負けると決まったわけではありませんが、筋書きのひとつは間違いなくそうなります。5G通信網でファーウェイがアメリカやイギリスに入り込めていたら事態は変わっていたかと思いますが、新型コロナウイルス騒動もあってギリギリのところで持ちこたえました。

いま中国共産党はかなりの力を持っています。特にデジタルの部分でいえば、紛れもなく世界のトップです。監視システムに関しては追随する国がありません。

ただ中国が共産党の理念を持ち続ける限り、現状維持で立ち止まれません。アジアに巨大な共産圏を作り出すこと。中国が世界を支配すること。これを追求するのが中国ですので、大きくなるしかありません。でもアメリカ資本主義にとっての我慢の限界がやってきました。

中国がここまで大きくなったのはアメリカ資本主義が世界の工場として投資したからですが、思った以上に力を付けてしまったといったところでしょうか。日本の高度経済成長と同じですよね。ここで叩かないといけません。

ただ、仮に中国共産党政権が倒れても、中国がなくなるわけではありません。かなりの混乱は起きますが、中国にはそもそも国という概念もなく、トップが変わればそれに合わせて変化をするだけ。意外とすぐに新しい時代に適応します。

その過程で中国語というのが重要になります。適応するにしても大きな変革があります。そこに絡むことができるかどうか。中国語ができなければ、参戦権すら与えてもらえませんが、片言でも話すことができればチャンスはあります。

チャンスが来てから準備をしても遅い

そこにどんなチャンスがあるかはわたしにはわかりません。わたしの場合には設けたいという気持ちはないので、中国語をお金儲けに使うつもりはありません。そうではなく人との繋がりという部分でのチャンスを活かしたいなと。

場合によっては中国に拠点を持つことになるかもしれません。それくらいの大きな変革がやってきます。これは台湾も香港も関係する話です。ですので、拠点が中国大陸になるとはかぎりません。まだ先は見通せないので何とも言えません。

ただ、話せないことにはこの島国で指をくわえているしかありません。こんなに人生が楽しくなるチャンスが目の前に転がっているのに。

おそらく多くの人がチャンスだと気づいてから中国語の勉強をします。でもそれでは遅いんです。火中の栗を拾うからこそ優位性があり、火が消えてから「あそこに栗があるから取りに行こう」と待っていたら1つ残らず勇気のある誰かに取られます。

中国共産党が勝った場合にも中国語は必要になる

可能性は低いですが、中国共産党が世界を支配する可能性だってあります。少なくとも日本の政治家が中国からかなりの献金を受けており、なんらかの影響をうけていますので、日本が中国寄りに舵を切ることだって考えられます。

この期に及んでファーウェイのスマホが日本で新製品発売できることからも、日本が完全にアメリカ寄りでないことは明らかです(個人的には別にどうでもいいと思いますが)。

中国が覇権を握ったときどうなるか。まず起こるのが粛清です。それは半中国派だけでなく、中国が覇権を握るのに協力した人もです。共産党というのはソビエト連邦の時代から力を持ってしまった人を粛清してきた過去があります。

中国が覇権を握ったとき、あの政治家とかあの政治家は一時的に力を持つけど、そう遠くないうちに粛清されるんだろうなと見ています。あの人たちは歴史を学んだほうがいい。わたしは小説よりも奇な現実を見て楽しめるからいいのですが。

それはともかく、そうなったときにも中国語ができるかどうかは、下手すれば命の関わる問題です。驚異ではないけど有用だと思われるかどうか。

妄想も甚だしいと思うかもしれませんが、未来を読むというのはそこまでしておくものです。どう考えてもこの先の未来に中国共産党とアメリカ資本主義が両立している姿は想像できないわけですから。日本人は現状維持の未来を期待していると思いますが、おそらくそうはいきません。

いずれにしても勉強をしておいて損はありません。少なくとも中学英語で英会話ができているのと同じレベルで中国語ができること。そのレベルにはありたいものです。残された時間はそれほど長くありません。

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