UberEatsのクエストが消えた週末

UberEatsを専業でやっている人にとって、あまりにも大きすぎる変更があった。相変わらずアナウンスがないのだが、これまでクエストと呼ばれる「この期間に◯回配達したら◯円」というインセンティブがあったのだが、これがこの週末からなくなってしまった。

専業でやっている人の中には、収入が30%近くダウンする人もいる。わたしのように1回で6〜7時間程度しか配達しない配達員でも、15%くらいの収入減になる。配達員が増えすぎて20%くらい収入が減っていたところにダブルパンチで、運営が配達員をノックアウトしにかかっている。

アナウンスがないので、なぜそうなったのかはわからない。UberEatsはいつも配達員にアナウンスせずに仕様を変える。置き配なのに現金払いができるようになったときもノーアナウンス。東京のスタートが7時からになったときもノーアナウンス。

基本的に配達員を数字としてしか見ていない会社なので、それは別に構いはしない。あれこれ望むほうが間抜けなのだ。だが収入がいきなり30%下がるとなると看過できないという人もいるだろう。わたしもまた働き方を考えなくてはいけなくなった。

秋になって鳴りが悪くなったときに、自分なりの工夫をして1日1万円の収入を維持するように努力した。最近は高確率で代々木上原か新宿まで自転車で帰ってこれるように、配達をコントロールできるようにもなり、かなりの効率化に成功した矢先。

今回のクエストがなくなったことで、配達員のモチベーションは下がっているのもあって、もしかしたら配達員が減り時間あたりの配達数は増えるかもしれない。だが、これしか食べていく方法がない人もいるわけで、実際どうなるかは稼働してみないとわからない。

幸か不幸か、今はライティングの仕事があるので配達に出ていないのだが、さらなる節約生活を求められるようになるかもしれない。来月京都に行くのを決めたばかりなのに……それは自己責任だからいいのだが、いずれにしても生活は苦しくなる。

わたしのことはいいとしよう。問題はこれから始めようと考えている人へのアドバイスだが、基本的には最低賃金も稼げないと思ったほうがいい。時給1,000円以下の世界になるだろう。ピーク時に働けば時給2,000円台になるが、その他の時間に鳴らないので、エリアによっては10時間稼働で8,000円くらいにしかならない。

学生なら普通にアルバイトをしたほうがいい。コンビニでもファストフードでもメインのアルバイトを決めて、もっと稼ぎたいのであれば、UberEatsをやるというのがいいだろう。UberEatsをメインにするとお金にならなさすぎて、時間をかけるしかなくなり疲弊してしまう。

もちろん改善される可能性はある。ただいかんせん配達員が増えすぎた。これの整理ができなういちは、クエストは復活しない可能性のほうが高い。どれだけ稼げなくしたって、働きたい人がいるならUberEatsそのものは困らない。作業スタッフの品質は落ちるが、UberEatsはそんなことは気にもしない。

また新しく若者が登録して運んでくれる。最近は都内で外国人の配達員が増えているようで、海外からの労働者がこれから増えてくるわけだが、そういう人たちもUberEatsで稼ごうとする。日本人がやらないような安値でも、彼らにしてみれば大金だから運んでくれる。

UberEatsは外国人のしのぎになるだろう。都内のコンビニスタッフが外国人だらけになったように、UberEatsも外国人だらけになる。そうやって世の中はバランスが取れていくのだ。わたしが参入していた時点で、すでにアンバランスだったのだ。こんなに手軽に稼げるなら、配達員が増えて当然。

需要と供給のバランスで、薄利多売をしているUberEatsにしてみれば、なんとかして配達員の取り分を減らしたいのが本音。普通はそこには手を付けないものだが、そこはさすがアメリカの会社。大事なのは株主の利益であってスタッフの幸せではない。

日本的な会社に勤めてきたのもあって、スタッフを簡単に切り捨てする会社組織にどうも慣れないのだが、これがアメリカスタイル。そこの儲けの仕組みに乗っかっていただけなので、わたしはあれこれ言う立場にはない。大事なのはこの状況をどう乗り切るかということ。

とりあえずは現状確認が大事なので、来週からまたUberEatsの配達を再開するとしよう。同時に別の働き方も考えていかなくてはいけない。現在の配達員数だとこれからもどんどん配達員の収益を削ってくる。いつまでも続けるわけにはいかない。奴隷ではないのだから。

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