有名人がSNSを使うことのリスクと脱SNSの時代【繋がらない時代へ】

オリンピックで活躍した選手に対する誹謗中傷がSNSで飛び交っているらしく、面倒な時代ではあるけど、それに対する個々のリスク管理も大事なんだなと。最も私が有名になることもないので、リスク管理をする必要もないのですが、今の流れが続けば、それほど有名でもない人もSNSで叩かれる時代がやってきます。

まずあたり前のことなのですが、SNSを持つということは有名・無名にかかわらず、自分の体を危険に晒すことだという認識をそろそろ持つべきだと思います。雉も鳴かずば撃たれまいではありませんが、鳴いた記事は撃たれるのです。悪いのは撃ったほうかもしれませんが、鳴かなければ撃たれません。

個人が何を発言しようが自由だというのは理屈の上ではそうです。でも発言が自由なら、それを非難するのも自由です。インターネットの世界において、片方だけの自由が認められることはありません。それがインターネットというものであり、いくら規制をしようとそれは変わりません。

逆に規制を厳しくしたところで、その規制をかいくぐる技術が生まれるだけです。もし本気で規制するなら、あらゆるSNSを実名制にし、マイナンバーカード(海外にそういうものがあるかは知りませんが)と紐付けし、すべての発言に責任をもたせるしかありませんが、そんなことをしたらインターネットが衰退します。

本当はスポーツ選手にしても芸能人にしても、SNSなんてやらないほうがいいんです。でもコロナ禍ということもあり、応援してくれる人とのコミュニケーションのひとつとして、SNSがこれまで以上に重要な役割を果たすようになって、使わないという選択がしづらくなってきました。

でも既存のSNSはすべてノーガードで車道に飛び出すようなもの。悪いのは飛び込んできた車だったとしても、傷つくのは自分です。誹謗中傷をする人が悪いから、その人たちを取り締まるべきというのは正論ですが、できもしないことを語るのは妄言でしかありません。

Twitterもフェイスブックも、インスタグラムも全部、撃たれる覚悟がない人は使ってはいけません。いや、使ってもいいのですが、いつだって銃口が自分に向かっているという認識は必要です。それがSNSというものなのですから仕方ありません。いずれ銃口が向かないSNSもできると思いますが、今はまだそうではありません。

繰り返しますが、悪いのは誹謗中傷を書く人です。でもそれを止める手段はありません。ましてや海外からのアクセスになるともうどうしようもありません。誹謗中傷を避ける方法があるなら、それはすべての人に愛される人になることですが、少なくとも勝ち負けのあるスポーツの世界ではそれは無理です。きっと大谷翔平選手でもアンチは存在します。

どのタイミングになるかはわかりませんが、わたしはどこかできっぱりとSNSをすべて止めるつもりでいます。今はデメリットよりもメリットのほうが多いので使っていますが、ランニングの情報発信を止めたらもう必要なくなります。台湾の友人とつながれる唯一の手段なのでフェイスブックくらいは続けるかもしれませんが、あれもこれもはやりません。

基本的に私は他人が何をしているか、何を考えているかなんて気にならないタイプで、さらに今のSNSで自己主張しているタイプの人たちは苦手です。人生なんて難しく考えずに面白おかしく生きたらいいというのが私の基本スタンスですから、「私はこう思う。みんな賛同して」タイプの投稿は胸焼けします。

そういう投稿を見ているのは精神的にもよくありません。人と人とのいがみ合いを見なくても済みますし。私ですらそう感じているのですから、すでにSNSから離れている人も多いのかもしれません。こんなものは寂しい人のツールでしかありませんから、家族や友人との時間が充実していれば「どうでもいい」わけですし。

みんな繋がったり同調を求められたりすることに疲れているようにも感じます。もうSNSは精神をすり減らすだけの存在でしかありません。自分が投稿するときにはそのことを頭に入れて、読む人を消耗させないよう、そして何かひとつでも提供できるように心がけていきたいところ。もちろん銃口が自分に向いていることを意識しながら。

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