ランニングの世界で起きているパラダイムシフトとその未来【古い価値観が変わるとき】

大阪からやってきたラン仲間が、クリスマスに品川プリンスホテルに宿泊していたそうなのですが、本人曰く「それほど高くなかった」とのこと。詳細な金額を聞いてはいませんが、20年前だと考えられない話です。

ダウンタウンの浜田さんが「チキンライス」を歌ったとき、歌詞に「赤坂プリンス押さえとけ」とありましたが、かつてプリンスホテルに泊まることそのものがひとつのステータスだった時代がありました。

もっともプリンスホテルはラグジュアリーなホテルから、カジュアルなホテルまで幅広く用意されていますが、ここで伝えたいのは、かつて価値のあったものが現在ではそれほどでもなくなっているという話。

おそらく、私の親世代だと例えば帝国ホテルに泊まることはステータスになりますが、今の20代で帝国ホテルに泊まりたいという人はどれくらいいるでしょうか。1泊に5万円払ってでも泊まりたいという若者はかなり少ないはず。

帝国ホテルの質が落ちたというのではなく、おそらくホテルのサービスとしての質は下がるどころか、時代の流れに合わせて上がっているはずです。でも多くの人にしてみれば、それはオーバークオリティなわけです。

今の若い世代でお金を持っている人は、それほど物に執着しませんし、何よりも「自分のことは自分でやる」感覚があります。ポーターに荷物を部屋まで運んでもらう必要がありません。むしろ彼らに必要なのは利便性。

ホテルはひとつの例ですが、世の中ではすでに多くのパラダイムシフトが起こっています。テレビから動画配信サービスへ、ミシュラン掲載店から個人経営する小さなお店へ、プレミアムコーヒーからスペシャリティコーヒーへ。

ランニングの世界では薄底シューズから厚底シューズというパラダイムシフトがありました。ただ、現時点では開発力と広告宣伝力が高いメーカーが優位に立っており、新しい流れを持つメーカーが誕生しても業界の先頭を走ることはありません。

ただ、厚底シューズの開発が落ち着いてしまったいま、ここから新しいメーカーが流れを持っていくのではないかと考えています。ワークマンが980円シューズでブレイクしたように、新しい時代の流れが生まれる。

それがどのようなサービスなのかわかりませんが、おそらく個人の特性に合わせたアレンジを行うサービスなどが考えられます。カスタムメイドできるシューズができ、それによってかつてないランニング体験ができるなら、間違いなく注目されます。

カーボンプレートも数種類から選んだり、用途に合わせて交換したりできる。1足5万円で1年間はアウトソールを無料張替えできるといった、サービスなども考えられます。そういうことを小さなお店が始める未来があってもおかしくはありません。

2022年はそんな新しいサービスが始まったり、これまで意識しなかったメーカーが台頭してきたりする。そうだといいなというのが私の願望。ナイキもアディダスも好きですが、新しいものはもっと好きなので。

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