伊豆高原で宿直をしているときは、当然ながら最低限の荷物しか持っていきません。仕事着が2着と掃除用兼ランニング用ウェアが1セット。パソコンとスマホがあれば十分で、お金は飲食費しか使いません。食事がコンビニとスーパー、外食になるのでお金を使うのはそこだけ。
これに宿直の給料とライティングの代金が入ってくるので8月は大幅に黒字。カメラを買うから、1円も貯まりませんが。お金が貯まるかどうかは別として、人間が生きてくのに、こんなにもモノが必要ないんだなと思ったりするわけです。私たちの身の回りには、いかに必要のないモノが溢れているかが分かります。
情報発信をしていると、自然とランニング関係のアイテムが増えていくのですが、それを差し引いてもモノが多く、もっとシンプルに生きなきゃなと思うわけです。衣類なんて3セットあれば十分で、シーズンごとに買い替えるのが本当は理想。全然エコじゃないですけどね。
快適に生きていくためには、衣食住が整っていることが大切なのですが、必要最低限よりも買ってしまうのは、人間の欲みたいなところを、売る側が上手く利用しているんだろうなと、ちょっと感心しています。「こんな服があれば、こんなにも楽しい人生を送れる」みたいな。
服に限らずですが、世の中にある多くのアイテムが、人間の欲に訴えて販売されています。これを買えば笑顔溢れる生活になりますよとか、このサービスに加入すれば安心ですよとか。購買意欲や不安を煽りながら、必要のないものまで売っていくわけです。
こうなると、個人として対抗することは不可能です。どうしたって欲しい気持ちが勝りますから。ないと不安に感じてしまいますし、みんなが持っているとなると、何を差し置いてでも手に入れたくなる。これに対抗するには歳を重ねるくらいしかないような気がします。
私は子どもの頃に、あまり欲がない子どもでしたが、欲がなかったわけではなく、親を困らせて叱らせたくなかったから、あれこれ欲しがったりしなかっただけ。やっぱり、その衝動を抑えきれなくなって、スーパーで泣き叫んだこともあります。でも、まあそれが子どもというものです。
でも、大人になるにつれて「足りるを知る」わけです。何も不足していない。いま手元にあるモノだけで十分満たされている。みっともなくない程度の服があり、雨風を凌げる家があれば十分で、そういう状態になると残るは「食」に対する欲だけ。私の場合、これがなかなか強敵です。
美味しいものを食べたいという欲に抗うのは難しく、ときには頑張るときの原動力になることもあります。ただ美味しいものを食べたいというだけでなく、美味しいお店に出会えることにも喜びを感じたり。人によっては、これが物欲だったり、承認欲求になったりするのかもしれません。
さて、ここまでが前置きです。本題に入りましょう。期待していたお店に入ったら「これじゃない」感が満載で凹んでしまいました。魚屋さんのお店ということで、期待値を上げ過ぎていたのかもしれません。雑に盛られた大盛りご飯と、玄米茶の表示なのに緑茶が出てくるティーサーバー……
味の前に引っかかるところが色々とあったのですが、まあそういうお店で残念だったという話。別にお店を批判したいわけではなく、1食をそういうお店に使うと落ち込んでしまうという話。見抜けなかった自分自身にも、がっかりするわけです。まぁそういう失敗も糧になるわけですが。
この夏は伊豆高原に滞在する期間が長すぎて、自分のハードルが上がっている可能性もあります。伊豆高原は観光地というイメージかもしれませんが、食べ物が美味しいんです。お米が美味しいから、水もいいんでしょうね。人が穏やかというのも。宿直後半の4日間は外食するのは1回だけ。さて、何を食べようかな。
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