ミニマリストでなくともモノに縛られずに暮らしたい

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ミニマリストと呼ばれる人たちがいる。最小限主義とも呼ばれていて、とにかく持ち物が少ない。ただ、最小主義といっても基準は人それぞれで、ただのシンプルな暮らしをしている人もミニマリストと名乗ることもある。定義があるようでないのはミニマリストである。極端なミニマリストは衣食住のうち衣類は持っているが、食事はアウトソーシング、すなわち外食であり、ときとして家がないこともある。それこそトランク1つで世界中を駆け巡るような人が実際にいるのだ。

わたしもミニマリストに憧れながらも、最小限とは口が裂けても言えないレベルの物持ちなので、自称であってもミニマリストとは名乗れない。まぁ机にガンプラが6個も並んでいる時点でミニマリストへの道が遠いのはじゅうぶんすぎるほど自覚している。そして、自分で作ったものを食べるのが好きなので、食事をアウトソーシングすることはおそらくこれからもずっと出来ないことは容易に想定できる。

自炊するにしても調理器具は羽釜、雪平鍋そしてフライパンさえあれば実はなんとでもなる。その他の調理器具はカレーライスを作ったり、おでんを作ったりするのに使うのだが、毎日使うものではない。それこそカレーもおでんも買ってくればいいのだ。ミニマリストならば間違いなくそうするだろう。調理器具をなくさないまでも必要最低限の調理器具にするのがミニマリストなのだ。

ぜひGoogleでミニマリストを画像検索してほしい。モデルルームかホテルの部屋かと思うような環境で実際に暮らしている人たちの部屋を覗き見することができる。「こういう部屋に住みたいな」と感じた人たちはミニマリストに向いているかもしれない。そのして自分の部屋を見渡して、モノの多さにうんざりするかもしれない。その瞬間からあなたはミニマリストの入り口に立つことになります。

ミニマリストの何がよいかというと、モノに振り回されることがなくなることが最大の利点だろう。スティーブ・ジョブズがいつも黒のタートルネックを着ていたのを覚えている人もいるだろう。そのタートルネックはかなりのこだわりの品なのだが、同じものを何百着も持っていたらしい。数という意味では彼はミニマリストではないが、種類という意味では彼はミニマリストということになる。同じ服を揃えることで毎日何を着るかで悩まなくて済むわけだ。

モノが少ないと部屋でモノをなくすということがなくなる。家の鍵がどこにあるかわからなくなったことのある人は少なくないだろう。わたしもその1人だが、モノを減らすことで鍵の置き場が定まり、鍵がないというようなことはほとんどなくなっている。自分が何を持っているか把握できるので、探す必要がなくなるわけだ。

もし、自分の部屋を見渡して、ちょっと多すぎるかなと思う人は、少しずつでもモノを減らしてみてはどうだろう。1年間着なかった服はもう手元になくて大丈夫。1年間読み返すなかった本はもう読み返す必要はない。本の内容はすでにあなたの知恵となっている。ミニマリストとはいかなくとも生活をシンプルにするためにモノを減らしてみてはどうだろうか。小さな悩みもモノと一緒に消えていく…と断言はできないが、そうなる可能性はとても高いことだけは覚えておいてほしい。

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