東京から友だちが来ていて、2日続けて北海道でお酒を飲むのことに。もし今日の検査結果が悪くて、しばらくお酒を飲めなくなっても、悔いが残らないくらい、知らないことを教えてもらいましたし、自分の未来に明るい兆しができたような気がします。
やっぱり、いろいろな世界と繋がるには、できるだけ多くの人につながることが大切で、そしてそこから自分の知らないことを教えてもらって吸収することが大切。少なくとも物書きは好奇心旺盛である必要があり、そこから深掘りすることが、自分の未来を変えていきます。
2日間一緒に飲んだ友だちはワインに詳しくて、今回は余市に行っていたのだとか。余市といえは私が興味を持った小樽に近く、そこについての話を聞いたということは、これから書く物語において、きっと余市がなんらかの意味を持つ場所になるということです。
そんなのはこじつけと思うかもしれませんが、私は出会いに無駄なものなどなく、すべては関係していると思っているタイプ。だから、今回余市の話を聞けたのは偶然ではなく必然なのかなと。まだ全然全体像を掴めていませんが、間違いなく物語に深みが生まれます。
小樽と余市、そして鰊御殿というのは考えただけでワクワクするじゃないですか。そして歴史的にも忘れられてはいけない物語。なのにまだ誰も触れていないわけです。こんなテーマがこの国にはごまんとあって、それをひとつずつ掘っていくのが私の役割。
でも、北前船をひとつの軸にするのはありかなと。今回は蝦夷を舞台にした物語を書きますが、そこから北前船に関わる東北や北陸の話を書いて、それぞれを線で結んでいくと、壮大な物語になりそうな気がします。大きすぎて、私の手に負えないような気がしないでもありませんが。
人生で大事なのは経験すること。ただ、1人で経験できることには限りがあります。だから本というものがあり、インターネットというものがあります。そして、人と話をすることで知識を得ていくこともできますし、新しい発想が生まれます。
大事なのはその経験を使って、新しい道を切り開いていくこと。昨日と同じ今日にしないために、強い気持ちを持って前へと突き進んでいく。もちろんそれは私の生き方であり、別にその場に留まることが悪いことだとは思いません。
その場に留まって伝統を守るというのもひとつの生き方で、誰もが新しいものにどんどん挑戦する必要なんてないわけです。ただ、私は守るべきものがないので、前へと進める立場にあり、そして私自身がそれを望んでいます。
もし検査結果が悪かったとしても、それはもうひとつの経験であり、次に進むための糧なんだと今のところは思っています。実際には悪い結果を聞いたときに、ひどく落ち込む可能性だってあります。でも、落ち込んでも何も変りません。
とにかく前へと進むんだという強い意志を持つこと。正直なところ不安でいっぱいで、全部なかったことにしたいくらいなのですが、現実から逃げたところで何も得られません。どんな結果であっても、ここからが重松貴志という物語の新章がはじまります。
とりあえず、検査結果は明日のブログで報告できるはず。検査結果がわかるまであと約10時間。未来について考えながら移動するとしましょう。とりあえず2〜3日は神奈川に滞在予定なので、調子がよければプチ旅ランでもしようかな。