ダンボール2箱分の荷物【北海道で得たものと失ったもの】

運賃を抑えるためにダンボール1箱に荷物を詰めようと思って、160サイズのダンボールを購入したのですが、160サイズのダンボールにすべてを詰めたら重たくて玄関までも運べませんでした。本などの重たいものはひと回り小さいダンボールに移し替えて、ダンボール2箱分の荷物になりました。

ゴミ箱や寝具などは社宅で使ってもらうので、ここで増えた荷物はダンボール2箱分よりも多いのですが、神奈川から持ってきたものもあるので、やっぱりダンボール2箱分といったところでしょうか。そのうちの20%がランニングシューズなのですが。

何が増えたのかというと、仕事着と調理器具、パソコンの周辺機器。ディスプレイを1個持ってかることになるのですが、これがちょっと面倒です。持って帰ったところですでにディスプレイはあるわけで。もうひとつはFire TV Stickでも積んでゆっくり映画を観るのにでも使うとします。

この5ヶ月で物理的に増えたものよりも、もっと目に見えないものが増えた気がします。北広島でも長沼でも、地元の人が優しく迎え入れてくれて、きちんと拠り所ができたのは北広島で活動する上でとても大きな支えになりました。

優秀な人間がやることが、必ずしも正しい訳ではないと知ったことも大きな経験のひとつ。私なんかよりもよっぽど賢い人たちが集まった結果、船頭多くして船山に登るなんてことになっているのか、その象徴がFビレッジハーフマラソンでした。

実績も十分にあって、資金もあるし、賢い人たちばかりが集まっているのに、なぜか大会はうまくいかない。やっぱりこういうのはトップダウンであるべきなんですが、残念ながらトップダウンの時代でもないんですよね。「みんなでやろう」みたいな感じ。これだと絶対に上手くいかないことを学びました。

失ったものは健康的な体とメンタルでしょうか。随分と怒りっぽくなりました。もう2度と組織の中では働かないと決めました。あたり前のことをあたり前にできる人たちとなら、まだ仕事になるのでいいのですが、世の中はそんな人ばかりじゃないわけです。

ついさっきも、以前言ってたことと違うことを言われて、やめることを決めて正解だったなと確信。このまま残っていてももっとイライラするだけなので。もっとも細かいことを言う人間がいなくなるので、ある意味でWin-Win。細かいことを言わなくても利益は出ているので私は厄介者。

ただ、そういう環境でも「きちんとやる」を貫いたのは、今後の人生においてとても重要なポイントになる気がします。適当にやってお金をもらって北海道を満喫するという生き方もあったはずです。でも私はそれを選びませんでした。

和をもって貴しとなす。これはもたれ合いや馴れ合いの世界では成立しない言葉で、それぞれがベストを尽くして目標に向かっている環境でしか実現しません。だからこそ、私はこの言葉が好きなのですが、北海道ではその環境からは程遠い状況でした。

そこは私が未熟だったのかもしれません。受け入れられない人も上手く受け入れて、組織全体がいい方向に向かうように仕向けることができなかった。もっともそれが私の器。特別な才能があるわけではなく、スーパーマンでもないので、あれもこれもはできない。

自分の器の形が以前よりははっきりと見えてきた気もします。これでは社会に適合するのはどうやらとても難しそうです。だったら社会に迎合するのではなく、我が道を行くスタイルでいこうと決意できたのは収穫。3歩進んで2歩下がる。1歩分前に進めたならよしとしましょう。

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