30代最後の日だから30代について少しだけ思い返しておこう

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今日で30代が終わってしまう。40代をどうするのかというのは明日のブログにでも書こうかと思うが、とりあえず今日は30代を振り返るとしよう。

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過去のブログを見てみると、30代は三島でスタートしている。ということはまだランナーですらなかったということになる。わたしが初めて走ったマラソン大会が2006年のあつぎマラソン10km。45分37秒…平凡。

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30歳になった日、わたしは三島の仕事仲間と相模原でラジコンを買いに行っていた。そしてブログには30歳の決意としてこう書いてある。

まずはとにかく楽しむこと。
そして、前進することをやめないこと、変化を恐れないこと。

まるで成長していない…

そしてこの翌年の6月に第1回目の独立を果たしている。これは成り行きでそうなっていた。実は物書きになりたかったわたしは修行も兼ねてタウン情報誌の会社に勤めようかろ思っていたのだが、会社を辞めることを最初の派遣先の上司に伝えたらその返信メールで「とることになったから」と…

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正社員ではなく派遣という形態で個人事業主で働くことを上司の上司に掛けあってくれたらしく、それを無碍に断るわけにもいかず、またしてもエンジニアとして働くようになった。

実は今回の独立の時にもその職場から正社員でという話があったのだが、今回はやりたいことが明確だったのできちんと断っている。

この当時わたしは「派遣社員応援サイトpoco a poco」というサイトを運営していた。いまの情報発信の原型はこのとき出来上がっていた。何年か毎週メルマガも発行していた。

その後わたしの30代はランニングまみれになるのだが、もちろん最初からこんなではなかった。どこにでもいる1人の市民ランナーで、わたしをマラソンの世界に誘い込んだ友人と競い合いながら速さばかり追求していた。

初めてのフルマラソンは2008年11月の湘南国際マラソン。記録は3:10:57。簡単にサブスリーを達成できると思っていたのだがここで初めての挫折。自分に特別な才能がないことに気づいたのだが、サブスリーはそう遠くないと思っていた。

話が前後するが、初のマラソン大会から初フルマラソンの間に、わたしは父を亡くしている。

2007年1月10日。

実家が松山に移ってから約7年間で1回しか帰ったことなかったのに、虫の知らせか年末年始に実家に帰った直後の出来事だった。そこからわたしの人生は大きく動き出したと言ってもいい。

死ぬことと生きることについていまでもずっと考え続けている。

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父の死をきっかけにお遍路を始めることになる。仕事があるので区切り打ちだが結局高野山のお礼参りまで2年間長期休暇のたびに四国をテントと寝袋を担いて歩くことになる。お遍路では何度か本当に死にかけたのだが今となってはいい経験だ。

このころのマラソンはというと、短い距離のタイムは伸びているのだが長い距離を走ると膝が痛む状態だった。そして2009年の夏にとうとうアスファルトの上を一歩も走れなくなってしまった。

ところが目の前には24時間マラソンが迫っている。そこでたまたまBORN TO RUNに出会い、ぶっつけ本番で24時間マラソンは会場に行く途中で購入した地下足袋で走り、無事完走をしている。

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その日わたしは裸足ランニングの可能性を確信した。そこから裸足に行くまではあっという間だった。

2011年鳥取マラソンでアップ時に「これ裸足で行けそう」という思いつきでシューズをバッグにしまい、裸足でスタート。4時間30分26秒。なかなか速いんだが、このときは足裏がボロボロになっていた。

また時間軸が前後するが2009年に個人事業主から正社員になっている。リーマン・ショックによる派遣切りにあってしまったのだ。このときも転職活動1週間程度で行き先が見つかり、1日の空白期間もなく働いている。

こうやって文章にするとなかなか波乱万丈の30代を過ごしている。何よりもいまこうして物書きの端くれになり、万里の長城マラソンを通して人生をかけてやりたことをみつけ、裸足ランニングと共に生きている。

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30歳になったときにこの未来はまったく見えていなかった。ということはきっとわたしが50際になったときのことはいま想像しても無駄なのだろう。少なくともいまのまっすぐな延長線上にはわたしはいないだろう。

こういう生き方を見守ってくれた親には感謝しているし、周りから支えてくれた人たちにも感謝を表す言葉がないほど深く感謝している。最高の30代だった。足りないものなんて何もない10年間。

この10年をベースにわたしは大きく羽ばたくことを誓おう。

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