「選ばれないことに危機感を持っている」松浦弥太郎さんの言葉

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幻冬舎の出版している文芸誌「パピルス」を創刊号から読み続けている。10本近い連載小説が中心だけど、芸能人のエッセイなんかもあるし、歌手へのインタビューもある。本屋によっては文芸ではなくて音楽雑誌のコーナーにおいてあることもある。2ヶ月に1回の発行だから積読すると、あっという間に内容を忘れてしまって、「これ誰の小説だったっけ?」なんてなりかねない。実際に、今月はあやうく3冊分の積読になりかけて、急いで読んでいる真っ最中だ。そんな中、ふたつのインタビュー記事にひっかかった。

そのうちのひとつが6月号の表紙にもなっている「ゆず」のインタビュー記事で、これはまた別の機会に書くとしよう。もう一つが「暮しの手帖」編集長でもある松浦弥太郎さんのインタビュー記事だ。そのインタビュー記事の中に次のような言葉があった。

「僕がイメージするグローバルというのは、いろんな国籍の人が大きな一つのテーブルを囲んで一緒になにかやっていこうということなんです。僕はできれば、そういうテーブルに座るひとりとして選ばれる人でありたいし、選ばれないことに危機感を持っている」(パピルス 6月号)

「選ばれないことに危機感を持っている」なんてズシンと来る言葉だろう。おいらは別に有名人になりたいわけでも、成功者になりたいわけでもない。でも、松浦弥太郎さんの言葉はものすごくしっくりくる。おいらの向かうべき方向性をこれほど明確に表す言葉は他にないのではないかとすら思える。

有名な人になりたいのではなく、選ばれる人になりたい。

もちろん、無名のままでは選ばれる土俵にすら上がれない。だからその過程で有名になることは必要だ。でも、そこが目的であってはいけない。そして「名を売るためになんでもする」では選ばれない。まずは何よりもしっかりとした自分がなくてはいけない。

また、松浦弥太郎さんは自分の得た情報をどんどん人に伝えていきたいとも述べている。まさにおいらの理想の生き方だ。おいらも人に何かを伝えたくてこのブログを書いている。新しく手にした情報や、自分の経験から学んだことや感じたことを自分の言葉で表現したいと考えている。

その先に「選ばれる人」があるのだと信じている。万里の長城マラソンのBRIDGE RUNNERという立場は間違いなく、情報発信を続けた一つの結果だ。そして選ばれれば、さらに多くの人に情報の伝達ができるようになる。

すべての人が選ばれる可能性を秘めている。そのためには言葉を発しなくてはならない。自分がどういう人間なのかを表現せずに、自分を知ってもらおうとせずに、選ばれるわけがない。選ばれないということは表現が不足しているということだ。選ばれないということは表現者失格とも言える。だからおいらも「選ばれないことに危機感を持っている」。

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