日本人は規律を守り、シャイで真面目・・・曲がったことが大嫌い。
遠山の金さんや水戸黄門、暴れん坊将軍のように悪を懲らしめ、赤穂浪士のような志を持っている。
当たり前だけどそんなわけありません。
よく考えて欲しい。
遠山の金さんや黄門様に懲らしめられるのも日本人、吉良上野介も日本人。別に清い心を持っているのが日本人というわけではありません。
日本人だってズルいこともするし、ポイ捨てだってする。
当然賄賂だって送る。
オリンピックの贈賄について肯定する気はないけど、日本人は清く正しいという意識は、目の前にあるゴミ箱に投げ捨てたほうがいい。
「目的のためには手段を選ばない」日本人にもそういう一面があります。
満州事変や張作霖爆殺事件、そう遠くない昔に日本人は「日本人の誇り」なんて口が裂けても言えないようなこともしてきたわけです。
それでも日本人の誇りを取り戻したいなら、するべきことはただ一つ。
強がりでもいいから清く正しくあるべき。
「不正なお金の動きがあって問題があるから辞退する」と言えばいい。
人に指摘され避難されてから身を引くのが最も美しくない。
都知事の話然り。
悪事を隠しきれなくなって引きずり降ろされる。そんな日本人の姿をわたしたちはこれまで何回見てきたのだろう。それなのにまだ日本人は清く正しいと言い切れる?
別に日本人を卑下するつもりはないし、反対に日本人が素晴らしいなんていうつもりもありません。
ようは自分の問題。
自分が正しいと思う道をまっすぐに進めているかということを、正しく評価できる国でなければ、この国は変わらない。
いや、もしかしたら評価なんてする必要なんてないのかもしれません。
ひたすらに自分自身が納得できる生き方をしていればいい。
自分を裏切るのは他人ではない。
自分を裏切るのは自分だけ。
日本人の誇りなんていらない。
ほしいのは自分の誇りだけ。
どこかの誰かが何億円をどう無駄遣いしようと知ったことではない。
税金だからちゃんと監視する必要がある?
歴史上、贈賄もなく100%クリーンだった国家があっただろうか?
国なんて誰がどうやってもおかしな方向を向いてしまいます。
無駄遣いをする。
ズルいことをする。
それが国であり、それが政治家。
そしてそれが人間。
少なくとも歴史はそう教えてくれます。
新選組は清く正しかった?
真田幸村は清く正しかった?
否
だからまっすぐに生きなくてもいいとかそんなことを言いたいのではなく、だからこそまっすぐに生きるべきだと言いたい。
ただ他の人がまっすぐでないことを気にしても仕方ない。他の人のことばかり気にしていると、いつしか自分がまっすぐではなくなってしまいます。
もうこの国はひとつにまとまるということは難しい状態になっています。だから日本人の誇りとか、日本人らしさを問うても意味のないこと。
自分の誇りと自分らしさを自分に問うこと。
今日を全力で生きぬいたか
今日も大切な人を笑顔にできたか
その問いに即答できる自分であればいい。
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