ちょっと外出しようと思って、いつもの鍵入れに部屋の鍵がないことに気づきました。
予備も含めて2個あるはずなのに何回見ても1個しかありません。
昨日使ったことまでは覚えていますが、どこに置いたかなんてわかりませんし、見渡す限りどこにもありません。
昨年、モノを手放す生活を完結させて以降、我が家にはゆっくりとモノが増え始めましたが、とはいえ大きなものを買うだけの生活の余裕もないため、持たない暮らしでそこそこ片付いた状態をキープしています。
だから部屋でモノをなくすなんてことはほとんど考えられないのですが・・・カバンの中も机の中も探したけれど見つからない。
もちろん踊っても見つからないし、夢のなかに行くにはまだ早い。
持たない暮らしを目指して一番ラクになったと感じたは、自分の持っているものをほぼすべて把握しているということでした。探しものをしなくていい生活は本当にストレスがなくて心地いい。
ところがそんな生活に慣れていたから、鍵が見つからないということがものすごいストレスに感じます。
鍵だけではなく、部屋の中で必要なモノが見つからないストレスは、モノが溢れていたころのストレスよりも何十倍も大きく感じます。
手洗いうがいをしすぎて免疫力が下がりすぎた最近の子どものような、ストレス耐性のなさ。こういうのはすごく難しい。
正義ってなんだろうっていう問と同じくらい難しい。
いきなり現れて事情も聞かずにアンパンチするあいつは、本当に正義なのだろうか。
ストレスなんてない方がいいし、ストレスをなくすために人間は進化してきたわけで、でもそのストレスのない社会を作るためにストレスを感じている人がいるという矛盾もあります。
どこの職場でも節電ということで、一定の室温になるまで冷房をつけなかったりしていますが、明らかに不快に感じる温度なのに、「まだ決められた室温まであがってないのでエアコンは付けません」という謎ルール。
人間はロボットではないし、みんなが暑いと感じたらそれは室温どうこうではなく快適な状態にするべきだし、いつでも快適な状態でいられるように、人生の先輩たちは頑張ってきたはず。
エアコン好きではないからまあどっちでも良かったんですけど、快適に生活できる環境のためにみんな頑張っているのに、なぜかその環境を使わないで頑張り続ける我慢強い人たち。
我慢し続ける人に我慢できなかったわたし。
持たない暮らしをした結果、仕事まで手放したわたし。
これはこれでちょっと普通じゃないというか、むしろおかしいことであることは自覚しています。そこそこ社会不適合者な自覚はあります。
あいつみたいに、いきなりバイキンマンを殴ったりはしませんが。
持たない暮らしを次の世代の若者に勧められるかというと「やめておいたほうがいい」と、わたしは言ってしまうでしょうね。
ものごとには順序というものがあって、フルマラソンを走れるようになるには5km、10kmとちゃんと距離を増やしていくことが大事。その前に運動しなさすぎて横っ腹に対して危機感を持つことから始まります。
持たない暮らしをするには、いったんモノが溢れる暮らしをして、このままじゃいけないという危機感を持つことから始まったほうがいいのになとは思います。
でもいまの若い人は、収入の問題もあるのでしょうが多くの人が持たない暮らしからのスタート。テレビを持っていない人もずいぶん増えてきました。
特に危機感があるわけではなく持たない暮らしに向かっていった若者たち。正直ちょっと羨ましい。自分のあの回り道はなんだったんだろうかと。
でも回り道があったからこそ気づいたこともあるわけです。回り道が経験となり、経験が力になる。なっていると信じる。
そんなことを言いながら現在進行形で鍵が見つからないわけですから、説得力がないのは知っています。
やっぱりそろそろ持っているものを見なおさなきゃいけないかな・・・もう手放す暮らしの再開は難しいけど、それでもコツコツ手放していこうかなと。目指してきた持たない暮らしをちょっとずつ実現していきたいわけです。
なんやかんや言っても、無駄のない暮らしは心地いいし、持たない暮らしはモノに縛られないから自由で楽しい。
でもストレスにはめっぽう弱くなるわけですが。
とりあえず鍵を探すかと思って、何気なく畳んである布団を持ち上げたら
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見つかりました。
なんでそんなところにあるのかがまったくわかりませんが、鍵は無事出てきたので妖怪の仕業ということにしておきます。
我が家には河童が住んでいるらしいので・・・
自分の生活に本当に必要なもの。
引っ越してからすでに9ヶ月が経過していますから、いろいろ必要なものいらないものが見えてきています。
生活をシンプルにするために、ずっと目指してきた持たない暮らしに一歩でも近づけるように、ゆっくりと見直しを始めるとしましょう。
最終的な目標の「旅人」になるための第一歩。
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