リオデジャネイロオリンピックの女子マラソン代表の福士加代子さんが、疲労骨折の疑いがあるのだとか。今月中旬まで米国合宿をしていたとのことなのできっとボルダーなんでしょうね。
そういえば野口みずきさんも北京オリンピック直前にケガをしてしまったのを思い出しました。
あれ?そういえば今回のオリンピックは補欠選手決めてないんですけど、どうなるのでしょう?もちし福士加代子さんが欠場となった場合、いまさら誰かを選ぶなんて無理ですよね。
それとも陸連が水面下で打診している選手が何人かいたのか。
いや、そんなことよりも福士加代子さんですよ。無事だといいのですが、函館マラソンのハーフマラソンへの出場が決まっていたのに回避したというのは、かなり危険な橋を渡っているような気がします。
もっとも福士加代子さんなら「選手生命が終わっても走る」と言うんでしょうね。
マラソン選手にはいろんなタイプの選手がいます。感情を表に出すパワフルなタイプの選手もいれば、静かな闘志を燃やし続ける選手もいます。
福士加代子さんは気持ちが強く、それに見合うだけの体をもっている選手です。オリンピックも無理を承知で金メダルだけを取りに行くのでしょう。無難に走って入賞してもきっと彼女は一瞬の笑顔も見せてくれないでしょう。
一か八かに賭けて優勝した笑顔か、失敗して「やっちゃいました」という笑顔か。
潔さが福士加代子さんの魅力です。そんな潔さに惹かれているファンが大勢いるのでしょね。だからこそ彼女はなんとしてでもオリンピックに出ようとするはずです。
オリンピックはそこまでして出る価値のあるものなのかはわかりませんが、少なくとも彼女はオリンピックに出場することを目標にここまでやってきたのですから、個人的にも福士加代子さんがリオの地に立つ姿を見てみたい気持ちはあります。
それで2度とマラソンを走れなくなったらどうする?
安易に無責任なことを言うなと叱られそうですが・・・でも個人的にはやっぱり、リオを駆け抜ける福士加代子さんの姿は見たい。彼女は間違いなく今回のオリンピックにおいて注目されているヒロインの1人です。
福士加代子さんは実力的にはメダルを狙うのも難しいレベルです。でもそれをなんとかしてくれる。そんな予感を感じさせてくれる、久しぶりに出てきたワクワク感のあるランナー。
オリンピック本番まですでに2ヶ月を切っています。
幸い練習は続けているということですが、ケガの詳細を明かさなかったことが余計に不安を煽ります。7月の遠征に行かなかった場合は深刻なケガと考えていいかもしれません。
伊藤舞さんも田中智美さんもここから追い込みの練習をしているところかもしれません。オリンピックに出るような選手はギリギリのところまで追い込むのでしょうから、ケガを抱えないことだけを祈っています。
男子は・・・猫ひろしさんに負けないように頑張ってくれればいいです。いや冗談でもなんでもなく、何があるのかわからないのがオリンピックです。
2008年の佐藤敦之さんは2時間41分8秒、1996年の実井謙二郎さんは2時間33分27秒、2000年の犬伏孝行さんがDNF。猫ひろしさんが安定したスピードで走れば、本当に何があるかわかりません。
そういう意味で女子だって何があるかわかりません。彼女の持つフルマラソン2時間22分17秒は、オリンピック女子マラソンのどの優勝タイムも上回っています。
オリンピックのマラソンは駆け引きです。過去のどの大会でもスピード競争になっていません。
そうなるとやっぱり期待してしまいますよね。驚異的な回復とスケジュール通りの練習を1日でも速く取り戻してもらいたい。
追記
書いた直後にラン仲間が「大丈夫だったみたい」と教えてくれました。とりあえずは一安心です。
脚の状態が心配されていた福士加代子選手ですが、疲労骨折ではなく炎症とのこと。本日行われたオメガ主催のリオ五輪壮行会には笑顔で登壇しました。 pic.twitter.com/syctVDy5X9
— 陸マガ (@rikumaga) 2016年6月22日
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