「ハシリのチカラ〜熊本のためにできること〜」無事24時間、襷をつなぐことができました。
参加してくれた人、気にしてくれていた人、ありがとうございます。
実はほとんど人が来ないで、わたしがひたすら24時間走り続けなくてはいけないことも覚悟していたのですが、走り続けるどころか、むしろほとんど出番なく、わたし個人としては24時間で60kmの走行でした。
みんなで襷を繋いで走った距離は210km、そしてみんなで走った総走行距離はなんと580kmにもなります。
1つひとつの力は小さくても、たくさん集まると驚くような力になります。580kmは東京から大阪までの距離ですから、とんでもない距離をみんなで走ったことになります。
熊本のためにランナーとしてできることは何か。
一番大切なことは熊本や九州であった地震のことを忘れないということです。もうほとんど報道されることのなくなってしまった熊本地震。
東日本大震災はその被害の大きさ、命を落とした人の数が多かったため、長期間メディアは取り上げていましたが、それもいまでは、ほとんどなかったことのように扱われています。
なにも震災を思い出して悲しみにくれる必要はありませんが、東日本大震災や熊本地震はいまだ何も終わっていませんし、現在進行形で向き合っている人たちが大勢います。
わたしたち個人ができること、まずすべきことは「忘れない」ということ。たった1日だけでもいいから思い出すこと。それに共感してくれた人があれほどまでに集まったことに感謝しています。
ちょうどわたしたちが走っているときに、熊本出身のランナーさんが話しかけてくれました。実家は全壊して、何度も熊本まで帰ったそうです。
そういう人の話を聞けたということも、「ハシリのチカラ〜熊本のためにできること〜」を行ったからできたこと。
そして熊本地震に関することだけではなく、多くのランナーが交流出来たことがさらに大きな成果だったような気がします。
主催者の1人であるクレイジーランナーの三州ツバ吉さんつながりの、世界のクレイジーなレースに出ている人たちや、わたしのつながりの裸足系ランナーさんたち。普段から一緒に走っているラン仲間たち。
このブログを読んで来てくれ、ほとんどずっと一緒に走ってくれたランナーさんもいました。
そういう人たちがつながって、一緒に走ったり襷をつなぐこと。
炎天下、誰もが走ることを楽しみ、このプロジェクトを楽しんでくれたことが、ただただ嬉しくあります。
ハシリのチカラプロジェクトはまだまだ小さいプロジェクトですし、本来なら活動しないで済むことが一番なのですが、現実は毎年のように深刻な天災での被害が地球規模で出ています。
だとするならば、この真夏のイベントは毎年継続して行ってもいいのかもしれません。
24時間テレビではないですが、ランナーが誰かのために走る24時間があってもいいのかなと思います。それぞれが目標を立てて参加したり、1周だけでも走りたいと加わってくれたり。
年に1度だけ、そういう日があってもいいんじゃないかなと、わたしは考えています。
また積極的に募金を募ったわけではありませんが、参加してくれた方々が決して小さくない額の募金をしてくれました。
このお金は三州ツバ吉さんが熊本地震のボランティアで繋がり、実際にいまも活動しているボランティア団体に託すことになっています。
走ることで忘れないこと、そしてそれぞれが熊本や九州のために集まり行動すること。これほどまでに大きな力になることに驚きつつ、ただひたすらに感謝しています。
来年の熊本城マラソンの開催も無事決まりました。
今回参加してくれた方や、参加できなかった方、そして熊本や九州のことが気になっている方は、ぜひ熊本城マラソンに参加して、自分の目で熊本を見に行きましょう。
熊本城マラソン公式サイト:http://www.kumamotojyo-marathon.jp
もちろん熊本だけではなく東北も、そしてその他の天災の被害にあった地域を実際に訪れて、自分の足で走るということ。そこにつながると「ハシリのチカラ〜熊本のためにできること〜」もさらに意味のあるものになります。
イベントとしてはこの2日間だけのものでしたが、その想いをつなげて違う形にしていく。それぞれができる小さなことをまた積み重ねて大きな流れを作っていくこと。
ハシリのチカラはランナーが積み重ねていくことで、誰も想像できないほどの大きなチカラになっていきます。
「ハシリのチカラ〜熊本のためにできること〜」に関わったすべての人に伝えたい。
ありがとうございました。そしてこれからもよろしくお願いします。
スポンサーリンク
コメント